パラ言語(準言語、近言語)
話す時の声の特徴
声の調子
イントネーション
抑揚(プロソディー)
間のとり方
声の質
明瞭さ
話す速度
声の大きさ
パラ言語と表情の一致
対面コミュニケーションの場合、言語情報とともに、パラ言語情報や表情も発話解釈に用いられる。言語情報と、パラ言語情報や表情は、多くの場合一致している。
たとえば、「素晴らしい発表でしたね」と言う場合。通常は、賞賛する場合にふさわしい笑顔や明るい口調が伴う。しかし、その言葉が、にこりともしない無表情や冷たい口調で発せられたとしたらどうだろう。おそらくは、皮肉と受け取られるのではないか。このように、話し手の言語とパラ言語や表情が一致していない時、聞き手は戸惑うが、多くの場合、言語情報よりもパラ言語や非言語に基づいて解釈する。
言語とパラ言語や表情の不一致は、受け手の混乱と誤解を招きやすい。ベイトソンらは、こうした不一致を含むコミュニケーションを、ダブルバインド・コミュニケーション(二重拘束的コミュニケーション)、そうしたメッセージをダブルバインド・メッセージと呼んだ(Bateson, Jackson, Haley & Weakland, 1956)。彼らは、このようなメッセージを受け取り続けると、その人は混乱し、他者とのコミュニケーションにおいて言葉をまとも受け取れなくなってしまうという。
速い発話と遅い発話
英語の実験(Miller, Maruyama, Beaber & VBalone, 1976)
速いほうが説得力、知性、客観性の評価が増す
遅いと有能さに欠けると評価された
内田(2002)の実験
速いほうが勤勉で外交的と評価される
協調性は遅い方が評価される
出典