上から目線
聞き手が、話し手からの言葉から #上下関係 を用いたコントロールを感じるとき。上下関係を通した眼差し。 話し手の主張を聞き手が受け入れられず、聞き手が話し手を非難する場合に使われることがある。
ただし立場の弱いと自己認識している聞き手が、一方的に話し手を非難する場合にも使われる。
日本企業を蝕む"上から目線"という深刻な病気
青年期の脳は,相手の表情や身振りなどの社会的なサインに敏感に反応する。この時期の若者は社会貢献に意義を見いだす大事なときでもある。“上から目線”の助言は反発されるが,敬意をもって接すればうまくいくかもしれない。
反抗期の脳とうまく向き合うには
----
問題となる上から目線
・必要以上に威張り散らす態度
・やたらと上司ぶったり先輩面をする態度
・独りよがりで何でも決めつける態度
・人の気持ちに無頓着で人の言い分も聞かずに一方的に命じる態度
上司による劣等コンプレックスに駆られた行動
・部下に注意するとき、必ずといってよいほど「自分の若いときは……」と自慢話がはじまる
・取引先の人たちの前になると、いつも以上に部下に対して横柄な態度をとる
・部下のちょっとした言動にいきり立ち、目上の人間に対して失礼だと激怒する
----
p13
あなたの発言について、誰かが「上から目線の言い方だ」と非難してきたらどうだろう。瞬時にその非難を交わすというのは至難の業だ。「何が悪いんですか?」などという居直りは不可能だし、「いいえ、そんなつもりでは」などと弁解に終始しても効果は薄い。その結果として、相手にイニシアチブを取られてしまうことが多いように思う。
「現場も知らないで、そんな上から目線で指示されても仕事は回りませんよ」
「アメリカではああだこうだと、いちいち海外経験を持ちだして上からモノを言うのはイイ加減にしたらどうか」
「結局キミは苦労していないから何でも上から目線なんだよ」
上から目線と言われたとき
「しまった。自分としたことが不用意な発言をしてしまった」という反省を感じてしまったとしたら、その反省というか後悔は相当長く引きずる可能性がある。その反対に「誠実に説明しているのに、理解力のない相手から『偉そうだ』と非難されるのは侵害だ」という思いを抱いてしまったら、その「内心の憤り」もまたいつまでも引きずることになるだろう。
目線の語源 p22
映画や写真を撮影する際の専門用語だった。被写体の人物の視線をカメラのレンズに合わせるのか、対話のシーンの相手や見ている対象のモノに合わせるのか、というのは演出上の重要なテクニックだ。
目線が意識され始めた p24
個々の状況を踏まえて、相手にメッセージを伝える必要が生まれてきた。
・顧客の目線で
・お客様の目線で
・ユーザーの目線で
患者の権利意識が徐々に高まっていく中で、たとえば腫瘍が見つかって心配していた患者に対して「検査の結果は良性でした。心配ありません」と一方的に通告するだけでは、患者の動揺が静まらないということが多くなった。そこで「腫瘍と聞いてご心配担ったでしょう。お気持ちはよく分かりますよ。でも、検査の結果は良性でした。この検査の精度は……」というように、「立場を入れ替えた視点」を持つことで、相手の心理状態を察し。スムーズなコミュニケーションを図るような姿勢が推奨されるようになった。
謙譲の美徳
「謙譲の美徳」と「下から目線」には違いがある。まず健常というのは、社会的な地位が近いか、地位の差をあまり意識しないで済むようなプライベートな局面で使われることが多い。教師が生徒に、医者が患者に何らかの譲歩をしても、それは譲歩の美徳とは言わない。また譲歩の美徳の核にあるのは「予ずる人間の誇りと余裕」である。自分に自信があるから、求めるよりも与える余裕があるから謙譲という姿勢ができるのである。
----
「地元への誇りがすごい」昔、札幌のデパートで『GODIVA扱ってますか?』と聞いたら返ってきた店員の言葉が強すぎた