ボトルネック
システム全体の能力を制約する要素
ボトルネックの能力を上げると全体の能力が高まる
ボトルネックという言葉はいたるところで耳にする。一人一人に聞いてみよう。みんなが違うことを指してボトルネックといっている。
システムのスループットはボルネックに制約されるけれど、組織において一番の課題はボトルネックではない。ゴールドラットは40年悩み続けた。
ボトルネックは不快な出来事。いかに不快な状況を特定し、対応するかが鍵。
不快な出来事は隠したり、状況を現状よりも好ましく表現すると危ない。
能力が変動する人の組織にはほぼ適用できない。
ボトルネックのいろんな使われ方
人の組織でボトルネックが機能する例外ケース
大統領が用いた重要緊急マトリクス
緊急重要マトリックスはアイゼンハワーが用いた。アメリカ第34代大統領。
大統領にとって重要かつ緊急であれば、政治全体にとってもボトルネックといえる出来事。
単一障害点にとっての重要かつ緊急は全体のボトルネック。
ほとんどの人の重要かつ緊急はボトルネックではない。
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スーパーワンマン社長
スーパーワンマン社長は細かいことも含めて自分で決めることによって単一障害点となる。
単一障害点となることで、組織内で起こる様々な経験や意思決定を一手に引き受ける。稀少な太い経験を独占する。
しかし周囲の取締役や後継者は細い経験ばかりすることになるため、後継者育成になって問題化する。第二創業期の壁。偉大な創業者問題。
「後継者が育たなくて困る」
「安心して眠れないよ~」
(といいつつ、また引き取る)
偉大な人がいる時代はまるで黄金期
その人が去ると活気が失せて、寂れてしまう
太い経験の喪失
ボトルネックの別の表現
ボトルネックの見つけ方
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あらゆることがそうですけど、仕事って、かならず「ボトルネック」といわれるいちばん狭い場所ができてしまって、そこが全体を決めちゃうんですよね。逆に、全体をどうにかしたかったら、ボトルネックがどこなのかを見つけて、まずそこを直さないといけません。ボトルネックより太いところをいくら直したとしても、全体はちっとも変わらないんです。
プログラムの世界では、よく、「全体のなかの1%の部分が、全体の処理時間の七割から八割を消費している」などといわれるぐらい、そこばかり何回も処理しているということがあり得ます。ですから、そのボトルネックになっているところを直さない限りは、そうじゃないところをいくら直しても意味がないんですね。
ところが、人は、とにかく手を動かしていたほうが安心するので、ボトルネックの部分を見つける前に、目の前のことに取り組んで汗をかいてしまいがちです。そうではなくて、いちばん問題になっていることはなにかとか、自分しかできないことはなにかということが、ちゃんとわかってから行動していくべきです。
そのように心がけたとしても、行動のもととなるのは所詮仮説に過ぎないので、間違っていることもあるかもしれません。けれども、少なくとも「ここがボトルネックになっているはずだから、これをこう変えれば全体がこうよくなるはずだ」というふうに行動しなければいけないんですけど、わりとそれができないんですよね。
出典