睡眠薬の大まかな分類
だいたい時系列順
1. バルビツール酸系睡眠薬(1920年代〜1950年代)
チオペンタールなどがあったが、今ではもう使われていない(2023/08/09)
脳の興奮を沈める系
2. ベンゾジアゼピン系睡眠薬(1960年代~2010年代)
ハルシオン、デパス、レンドルミン、ロラメット、リスミー、サイレースなど
脳の興奮を沈める系
3. Zドラッグ/非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(2000年代~)
マイスリー、アモバン、ルネスタなど
脳の興奮を沈める系
4. オレキシン受容体拮抗薬の登場(2010年代~)
デエビゴ、ベルソムラなど
自然な眠気を導く系
覚醒作用(オレキシン)をなくし(拮抗)、眠りに導く
5. メラトニン受容体作動薬の登場(2010年代~)
ロゼレムなど
自然な眠気を導く系
睡眠ホルモン(メラトニン)に作用(作動)し、自然に近い睡眠リズムになるように誘導する
他、抗うつ薬や漢方薬など
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
トラゾドンなどの抗うつ薬
セロトニン5-HT2A受容体阻害作用
気持ちを落ち着かせることで眠れるようにする
四環系抗うつ薬
ミアンセリン(テトラミド)など
シナプス前α2アドレナリン自己受容体阻害
漢方薬
柴胡加竜骨牡蛎湯など
抗ヒスタミン薬
風邪薬など
ヒスタミンの受容体をブロックする(抗ヒスタミン作用)
ノルアドレナリン放出促進
ミルタザピンなど
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quadrantChart
title 睡眠薬の強さと安全性の目安
x-axis "注意" --> "安全"
y-axis "弱い" --> "強い"
"バルビツール酸系睡眠薬": 0.10, 0.90
"ベンゾジアゼピン系睡眠薬": 0.35, 0.65
"非ベンゾジアゼピン系睡眠薬": 0.50, 0.50
"オレキシン受容体拮抗薬": 0.8, 0.30
"メラトニン受容体作動薬": 0.85, 0.15
Zドラッグ、オレキシン受容体拮抗薬、メラトニン受容体作動薬は比較的新しめの薬なので、その種を抜いたら主にベンゾジアゼピン系睡眠薬である可能性が高い?
参考
睡眠薬について①|高津心音メンタルクリニック 川崎市 高津区 溝口 心療内科・精神科 町田
睡眠薬|淀川区(大阪市)の十三メンタルクリニック|心療内科・精神科
よくある症状シリーズ 〜不眠についてまとめてみました〜 - やまもとよりそいクリニック
睡眠薬の作用時間型について|薬を学ぶ 〜薬剤師国家試験から薬局実務まで〜
【精神科医が解説】睡眠薬(睡眠導入剤)の効果と副作用 - 【公式】田町三田こころみクリニック|心療内科・精神科
睡眠の病気 健康雑記帳 60年の歴史 ベンゾジアゼピン系睡眠薬をどうつかっていくか? | 坂井輪診療所|新潟市西区 内科・消化器科|胃がん診断やぜんそく診療は当診療所へ
(4)知っておきたい睡眠薬の知識[特集:眠れない患者に対応する]|Web医事新報|日本医事新報社
精神科・心療内科で使用する薬剤の副作用 その8 – 三鷹駅こころえがおクリニック ブログ