コンサルタントはなぜクソ役立たずなのか
本来であればその人の課題をヒアリングして整理し、言語化し抽象化して分析し、戦略戦術や具体的なアクションプランにまで落とし込み、業績を改善する仕事(利益が出続ける体質に変える/仕組み化する仕事)なのだから有意義に決まっているし、尊敬されるべき仕事である。
が、実際にはコンサルと言えばクソの代名詞かってくらい蛇蝎の如く嫌われているしバカにされている。コンサル=ゴミ扱いだし、その認識は間違っていない。
なぜか。非常にシンプルで「理想と現実が乖離しているから」。
理想のコンサルは素晴らしい。でも、現実にはコンサルとは名ばかりというか、逆に「どう考えてもお前センスがないだろ」「カンが悪い人だろ」って人がなぜかコンサルをやってる。空回りして会社や組織を引っ掻き回すだけなので「コンサルはクソ」という一般化がなされる。なされても仕方がないくらいその割合が多い。
それなのにそういうコンサルにかぎって非常に偉そうにしていたり、虎の威を借る狐だったり、要するに虚勢を張るので当然ますます嫌われる。
それだけまともなコンサルの絶対数が少ないのに、
①既に業績が悪く判断力が鈍っている上に、
②自分ではその改善策も考えられないような人、
つまりそんなクライアントに「まとも」なコンサルタントを見つけられるわけがない。
というか、逆で、
この世界には、そういう「よい」と「ダメ」の見分けもつかないほどカンが悪い人人が無数におり、
なぜかそういう人たちが経営者をしている
そういう人たちがいるから、そういう人たちをエサ、養分として、
その人たちを騙すことに最適化したビジネスが現れる。
そしてそういう養分な人たちは「コンサルタント」といった、権威があり、頭がよさそうな言葉に弱いってことなんだと思う。
ダメなコンサル① 道具の使い方がわかってない。
コンサルタントには道具箱(手法やフレームワーク)がある。「糸切りバサミ」もあれば「円形カッター」もある。
本来こうしたツールは会社の悩みや課題に応じて使い分けるもの。
ところが最近仕入れたお気に入りの「道具」ばかりを振り回す、それを会社に無理に適用するだけのコンサルが圧倒的に多い。
大きな模造紙をまっすぐ切るのに糸切りバサミを使うバカはいない。でも、そういうことをするコンサルは無数にいる。
糸切りバサミで切れるように、模造紙を「これは系だ」と言ったりする。
フレームワークに合致するように現実を歪曲・変形させる。本来は逆で現実に合わせて道具箱から取り出す道具を変えるべき。
ハンマーがあると釘を打ちたくなるコンサルが多すぎ。
ダメなコンサル②現場を見ない
基本コンサルの雇用主は社長。なので社長の話ばっかり聞いて現場を見ない。
「現場や社員を知る」と称して「個別ヒアリング」なんかをしたりするがそれがまたヘタクソ。
そもそも社長とツーカーだって知られてるコンサルに本音を誰が言うねんだし、言ったとしてそれを社長にお前が言えるかっていうと、そういうダメコンサルには無理。
そもそもダメなコンサルはヒアリング力がない。
っていうか、相手に合わせてアドリブでこちらの発想を柔軟に変えて行く能力がない。逆で思い込みを持って現場にそれを確認しにいく確証バイアスの塊みたいな人間ばっか。
ダメなコンサル③社長に物申せない
基本コンサルの雇用主は社長。社員や会社ではない。
ダメなコンサルに頼るような社長が経営している会社で最初に変えるべきは社長である可能性が非常に高い。
それでも社長がおかしい=会社のガンの場合、社長に「あなたが変わらないとダメです」なんて言えない。
言ってもいいがクビにされる可能性のほうが大きい。