「光る君へ」第31回「月の下で」
公式サイトの第31回まとめ:
前回の続きから
「為時殿と娘御は?」「今日は、外に出ております」とりあえず当たり障りのない挨拶
「土御門殿で、父がいつもお世話になっております」「いや…」この辺で百舌彦が乙丸を追い立てて場を外す
「ご聡明な頼通様のこと、いつも父が感心しております」
「四条の宮で、和歌を教えているそうだな」「はい。何故、それを」「公任に聞いた」「ああ…」
「学びの会の後おまえが語る『カササギ語り』という話が大層な評判で、公任の北の方も、女房たちも夢中になっておるというではないか」
おっ早々に本題に入ろうとしてますね
「その物語を、俺にも読ませてくれぬか?」一日早く来てればねえ!
「そのためにわざわざここへいらしたのでございますか?」まひろ、目を円くしつつ
「そうだ」「そのようなお姿で?」「ああ…」服をつまんで照れくさそうな道長
色は地味だけどしっかり柄が入ってますね
「枕草子よりずっとおもしろいと訊いたゆえ」返事になってませんよ?
ニヤニヤしてちょっと首を傾げるまひろ「どうでしょう」
まあニヤニヤするよねそれは
「もしおもしろければ写させて、中宮様に献上したいと思っておる」
まひろ、動揺
…これ、読んでみて「やっぱり写さなくていいや」ってなったらどうするつもりなんです…?
「申し訳なきことながら、『カササギ語り』は燃えてしまって…もうないのでございます」
「燃えた?」「燭を倒してしまい、残らず…」
娘に燃されたとは言えないよねえ
「その話は偽りであろう?」
まあ「まっさかあ」となる気持ちもわからんではない
「偽りではありませぬ。床に炎の跡もありますゆえ」このために床を焦がしといたのか
「ああ…すまぬ。疑ったことは許せ」
ちょっと微笑んで縁に座るまひろ「無念でゆうべは眠れませんでした」「それは気の毒であった」
燃された事情を思えば、家族にも愚痴はこぼせなかっただろうなあ
「それをもう一度思い出して、書くことはできんのか?」
「もう一度思い出して同じものを書けぬか?」
道長、おまえはノリノリで書いてたものをPCフリーズして保存できなかったことがある物書き全員を敵にした
「そういう気持ちにはなれませぬ」
「燃えたということは、残すほどのものではなかったと思いますので」そうでも思わないとねえ
「ならば…」ためらって、隣りに座る「中宮様のために。新しい物語を書いてくれぬか?」
目を合わせてから横を向くまひろ
困って、という感じでもないか
またちょっとためらってから「帝のお渡りも。お召しもなく…」目を剥くまひろ
「寂しく暮らしておられる中宮様を。お慰めしたいのだ」
そんなことになってるとは知らなかったんだろうな、まひろは
「政のために入内させた娘とはいえ。親として捨て置けぬ」これも本心ではありそう
前を向いて「道長様のお役に立ちたいとは存じます」
食いつくような道長、だが「されど…」
「『されど』、何だ?」促すの早くない?
目を見て「そう易々と新しいものは書けませぬ」
そうだそうだ
「おまえには才がある。やろうと思えばできるはずだ」
読んだこともねえくせに適当言いやがって!!
「買い被りにございます」フン
「俺に力を貸してくれ。」そう素直に言えるのは道長のよいところ
まひろがこっち向いてくれないし返事もしてくれないので立ち上がる道長
「また参る。どうか考えてみてくれ」ちゃんとそこは目を見て言う
立ち上がるまひろ
見送ろうとしたんだろうけど無言
「邪魔を致した」
門に向かいつつちょっと左を見ると百舌彦が戻ってくる
乙丸もついてきた
門の前でもう一度振り返ってから去っていく
残されたまひろは…
ここでオープニング
アバン長かったな、4分以上ある
寛弘1/1004年
「この年の秋、斉信が、従二位に叙された」「1歳年上の公任を、追い抜いての出世であった」
内裏の廊下を斉信が歩いていて、すれ違う人たちに挨拶されてるところ、か
ところ変わって、紅葉の向こうに、廊下で何か読んでいる気だるげな公任
お酒一口
敏子さんがやってきた
「殿」「ん?」「斉信様がお見えでございますけれど、いかがいたしましょう」
「通せ」「はっ」と言ってる後ろから勝手にやってくる斉信
「若き日より、この邸にはよく来ていたゆえ、案内なぞいらんのだ」「ご無礼致しました」
敏子さんの喋り方ちょっとかわいらしい?
「忙しいのではないのか」と読み物から目を離さない公任の横に座る
「いつまで拗ねておるのだ」「和歌や漢詩を学び直しておった。本来の道に戻ろうと思うておるだけだ」
いいなーわたしも学び直すからって言って休みたい
公任が拗ねて引き籠っちゃったので周りが苦労したのは史実らしい
「政で一番になれぬなら、こちらで一番になろうと思うてな」
道長はよくても斉信に負けるのは不満か
本を置いて巻物を読み始める
歌集と注釈書を交互に読んでるとかだろうか
「道長は中宮大夫を務めて従二位となった。俺もたまたま、中宮大夫であったゆえ、位を上げてもらえただけだ」
「おまえを中宮大夫にしたのは道長であろう」論破
「娘のことを、おまえに託した、ということだ」
とはいえ道隆も道長を定子の中宮大夫にしたしなあ
巻物さっさと置いちゃった
「まあまあまあまあまあまあ…」「何が『まあまあ』だ」
何やってるのかと思ったら、お酒をまたついだのか
「内裏におまえがおらぬと、調子が出ぬ。出仕してくれ」
やっと斉信を見て「誰かに頼まれたのか?」「俺の気持ちだ」
敏子さん再び「大納言様がお見えにございます」
実資だ
斉信ちょっと驚いてる
二人とも座り直して迎えた
「これは、不思議な眺めにございますな」
公任は斉信に抜かれたから拗ねてるんじゃなかったのか? っていう意味かな
周知のことなのか
「わたしどもは元より、仲間でございますゆえ」この場合斉信が言ってもねえ
「実資殿、何かお急ぎの御用でも」公任的にはこっちの方が不思議よね
とはいえ従兄弟同士だから交流はあったんだっけ
目を泳がせて座る実資
「左大臣様は、長く中宮大夫を務められた末に、従二位になられた。こたびも、中宮大夫であられた斉信殿が従二位になられただけ」
途中ちょっとだけ公任を見たけど、ほぼ正面を向いたままというか、そっぽを向いたままというか
こっちも目が泳ぐ斉信「今、それ、わたしが申したところでございます」
「内裏に、公任殿がおられぬと、調子が出ぬ」「…あっ、それも今、わたしが」「…あ、そう」
「誰かに、お頼まれになったのですか?」「いや。わたしの気持ちである」ここまで同じか
ぷお~んと気の抜けたラッパのようなBGM
目を見て言ってもこれじゃあねえ
斉信を見る公任、引きつる斉信
誰かさんは斉信と実資に同じこと言って頼んだの?
そのせいで二人の言うことが被ったんじゃない?
そういえば斉信も実資も本業はコント師でしたわな
「ああ…」公任、嘆息
「会いに行くなら今ですぞ。間もなく学びの会が始まりますゆえ」「…では。これにて」
去っていく実資
「今のは何だ?」「実資殿も隅に置けぬのだよ」「えっ…そうなのか」
まあこういう話になった方がちょっとわだかまりは解けそう
副音声「ホクホクと廊下を行く実資」って言った?
「ポクポクと」って聞こえたけど文脈的にはホクホク…?
簾をちょっと開けて女の人が
と思ったら寄ってきた
「今日は忙しいゆえ」と囁く実資
頷いて部屋へ引っ張り込む
ちょっと振り返ったのは人目がないか気にしたんだろう
廊下の先に通りかかるまひろ
まあ「何か動いた?」ぐらいしか気づかなかったようだ
さて学びの会が終わった
解散していく女性たちの中からあかねを引き留めるまひろ
「枕草子をどのようにお読みになったのか、今一度お聞かせくださいませんか?」
執筆の参考?
自分とは違うタイプの感想を知りたいというのもそれはそれで普通にあるかも
「何か言ったかしらわたし? 覚えてないわ」「覚えてないけど、あまり惹かれなかった」
まあ惹かれたら覚えてるよね
「それは、何ゆえでございますか?」掘っていくまひろ
「なまめかしさがないもの」
何だかくるっと回って「枕草子は、気が利いてはいるけど、人肌の温もりがないでしょ」「はあ…」
「だから胸に食い込んでこないのよ。巧みだな~と思うだけで」
「黒髪の。乱れも、知らず。うち、伏せば。まづ掻きやりし、人、ぞ恋しき」なまめかしさ実演
何か感じたらしいまひろ
「あかね様。あかね様がお持ちの、枕草子。お借り、できないでしょうか」
和歌に何か反応してあげて!
ききょう様が伏せっている中宮定子さまの心をほぐすために書いた枕草子に「なまめかしさがないもの」(笑)ねーよ(笑)
黄色い紙?布?にくるんだ枕草子を持って帰るまひろ
このドラマだとあかねは公任邸の女房っていうことになってるのかな?
あの後すぐ枕草子を借りられたっていうことは
まひろが持ってた暗い赤の包みは乙丸に預けてる
初めて読ませてもらったときの回想
「わたしは皇后様の影の部分も知りたいと思います」
道を歩く現在のまひろに重ねて「そういう皇后様のお人となりをお書きに…」
「皇后様に影などはございません。」
灯火のもと、机で枕草子を開く
「春はあけぼの」ははっきり読めるなあ!
熱心に読んでいるまひろに重ねて「華やかなお姿だけを、人々の心に残したいのです」
ちょうどページの右上に「よろこび」とある
次は「清涼殿の丑寅」
有名どころを持ってきてるんだろうな
2冊目
「職曹司に…」
「ある女房の…」かな?
次のページは「ちかくてとほきもの」っぽい
めくったら最後のページ
もう空が白んでいる
夜通し読んでた
廊下を歩く道長
足を止めた
藤壺か
彰子がひょうたんに顔を描いている
か、かなしい
帝と敦康くんと一緒に遊びたかったの…?
こけしみたいでかわいい
道長、ちょっと溜め息を吐いてから
「中宮様」「ちちうえ」
隣りに座った「だいぶん寒くなりましたなあ」おしゃべり下手か
「はい」俯いてる
「敦康親王様は?」「笛の、お稽古にいらしております」「うむ」
「ご不便はございませぬか?」「…はい」
沈黙
道長くん…
「父上」「はっ」おっ彰子の方から
「父上と、母上は、どうかなさったのでございますか?」彰子の方から訊かれるほどあれなのかい
「…は?」それは素で驚いたの?
不意を衝かれたというか
俯いちゃったじゃないかあ!
「ああ…ご心配いただくようなことはございませぬ。ご安心くださいませ」
彰子だと疑わしそうに見返してるのかどうかわからないな
道長は目が泳いでるけど
土御門殿に帰ってきた
倫子が向こうから「お帰りなさいませ」「うん」すれ違っておしまい
振り返り、目で追う倫子
道長ったら
寝ている道長と寄り添っている明子
「殿…」「ん?」「土御門殿の頼通様は、元服の折に、正五位下におなりあそばしたのでございますよね」「うん」
ほとんど寝てるな道長
「我が家の、巌と苔も、間もなく元服でございます」「ああ…月日の経つのは早いものだな」呑気だなあ
「我が子にも、頼通様に負けない地位を、お与えくださいませ」
眠気が吹っ飛んだっぽい
前振りからいってそういう話に決まってるじゃないですか
「わたしは醍醐天皇の孫。北の方様は宇多天皇の御曾孫」
「北の方様とわたしは、ただの嫡妻と妾とは違うこと」少し身を起こして覗き込む「殿とて、おわかりでございましょう」
「倫子の家には世話になった。土御門殿には財もある。それがどれほどわたしを後押ししてくれたかわからぬ」
明子こわいこわい!
起き上がって背を向けた「わたしには血筋以外に何もないと仰せなのでございますか?」
道長も起きて「そうではない」手を取って「それが全てではないと言うたのだ」
おまえ…
明子はそっぽを向いたまま
「内裏で子供同士が競い合うようなこともないようにせねばならぬ」父親としては切実よな
「明子が争う姿を見せれば、息子たちも、そういう気持ちになってしまう」
息子としては、父親がその辺わかっててくれると助かる
明子、道長の方を向いた
「気をつけよ」
道長の手をどけてまたそっぽを向く
手をどかされる道長に笑っちゃった
布団から立ち上がる道長
慌てて立ち上がって追いすがる明子「お許しくださいませ」「お帰りにならないで」
その手に自分の手をやって「放せ。」
見上げる明子
「また参るゆえ」払い落とした
落とされた手に視線を落としてからまた見上げて「殿…」
「以来、道長は土御門殿にも高松殿にも帰らず、内裏に泊まる日が多くなった」なっさけねえ男だな!!
連日内裏に泊まってた記録は実際にあるらしい
とんだ理由を付けられてしまったw
さて一方のまひろ
「惟規。惟規の自分らしさって何だと思う?」
何食べてるんだろ
煮干し?
「…。はあ?」「答えてよ」「やなことがあっても、すぐに忘れて生きてるところかな」
答えてくれる惟規くん
二人で晩酌してるの
仲いいねえ
微笑して「そうね」「どうしたの?」
「じゃあ、わたしらしさって何」
「え~~~難しいなあ」「う~ん、わたしって難しいと思うわたしも」「いやそういう意味じゃなくて」
「もっと言って? 人と話してると、わかることもあるから。いろいろ言って」食い気味というか聞いてなくない?
「そういうことを、ぐだぐだ考えるところが姉上らしいよ。そういうややこしいところ。根が暗くて鬱陶しいところ」
興味深そうに聞いてる
「根が暗くて鬱陶しい…」何か閃いた?
自分の味や強みを探してるのかしら?
「怒るなよー? 自分で聞いたんだから。いろいろ言ってって言ったんだから」
立ち上がり、怒ってはいないが惟規を放置して行ってしまうまひろ
「怒るなって言ったでしょー!」
道長、仕事部屋へ
手紙たくさん
「左大臣殿」と書いてある手紙の中に、「表書きのない、小振りの文」(by副音声)もある
開けてみる
「中宮様をお慰めするための物語、書いてみようと存じます。ついては、相応しい紙を賜りたく、お願い申し上げます」
比較的読みやすい…かな?
中宮様の_こころを
なくさめ___と
あらは物語かきて
まいらせむとおもふ
_ふらくはよき
紙を賜らむことを
かしこ?
左大臣とのへ
申し文を偽造したときといい、どうやってこういう文を送りつけているの
道長は何を思ったのかな
青い布?の包み、越前で見た覚えがあるなあ!
まひろの家の縁側に一つ、二つ、三つ、と百舌彦が並べていく
室内から見ているいとさん、福丸、賢子
福丸! 久しぶり! と思ったけど1回抜けただけだった
お馬さんや鶏さんや狐さんや犬さんみたいな玩具?が床に並べてある
賢子と遊んでたのね
福丸も何か一個持ってる
外で乙丸ときぬさんも見ている
縁側には道長
まひろも
目を合わせる二人
ちょっと微笑む道長
九束ぐらいになった
手前の一つをほどく道長
小首を傾げて見ている賢子
上下を木の板で挟んであるのかな?
上の板をどけて、一枚取る
「おまえが好んだ、越前の紙だ」まひろに渡す
きぬさん、乙丸、百舌彦
きぬさんは微笑ましいのかもしれないけど、越前と聞いてちょっと嬉しかったのかも
賢子、福丸、いとさん
福丸さっきから口開けっぱなし
「『越前には美しい紙がある。わたしもいつか、あんな美しい紙に歌や物語を書いてみたい。』と申したであろう。宋の言葉で」
まひろ、覚えられてることに驚いた?
六人に見られながらそんな秘密の思い出話を…
裏返して見てみたりして本当嬉しそう
「まことに良い紙を…」「ありがとうございます」「中宮様をお慰めできるよう、精一杯、おもしろい物を書きたいと存じます」「うん」
なんか賢子ちゃんまた目の前で母上を物語に取られたぞ
道長、気持ち身を寄せて「俺の願いを。初めて聞いてくれたな」
だから六人に見られながらそういうことを
「まだ、書き始めてもおりませぬ」何か今一つ通じてないぞ?
微笑み合う二人
ここマジで声出して笑ったんだけど、頼まれたからって初手でアホほど貢ぎすぎだろww 大好きなまひろのために金と権力使いまくったのねww
ww
越前の紙が手に入るたびに、いつかまひろにあげようと思って取っておいたのかもしれない!
厨?に入ってくるいとさんと福丸
福丸はカブかなんかを運んできたようだ
「さっきのが、左大臣様?」「そうよ?」何かおかしい? みたいな
「左大臣様がこんなとこ来るんだ」「…来るのよ」「すごいなこの家」「すごいのよ」
いいなこのやり取りw
早速墨をすってある
夢中で書いてる
なんて書いてあるんだ!
横向きだから一層読みづらい
「こころ」って書くところだなっていうのは辛うじてわかるけど
見えてる範囲の最初は「にやと」かな…?
紙の最後に到達した
「つひに_のなく」
紙束をまとめて横へ
次の紙
にやけちゃってる
副音声「新しい紙を丁寧に文机に載せ、掌でそっと撫でる」
続き
書き上がった物語から一枚目を取る道長
がっつり書いてある…
むかし____女あり___いやしき___
このシーンのために架空の物語を書いたのねえ
道長が読んでいる間、まひろは部屋の外で柱にもたれかかっている
読みながら声立てて笑ってるよ
夏になりて____
1枚目だけじゃなくがっつり一作書いてある?
読者が笑ってるにしては、まひろは浮かない表情
最後の1枚
あっ両面に書いてある
「ほう…」意外な結末だったんだろうか?
これは枕草子に影の部分となまめかしさを入れたような出来栄えなんだろうか?
紙をまとめてトン
まひろの方へ行って差し出す「よいではないか」
「どこがよいのでございますか?」そんな返事が来るとは思わないじゃない
「え? ああ…」「飽きずに、楽しく読めた」なんかこの感想の言い方かわいい?な
笑って立ち上がりながら「楽しいだけでございますよね」十分じゃねえか!
「ん?」「まことにこれで中宮様をお慰めできますでしょうか」
まあ、こういうのを楽しめるのはそもそも自分が元気なときだよね、っていうケースもあるけど
「書き上がったから俺を呼んだのではないのか?」読ませといてボツかいってなるよねまあ
「そうなのでございますが、お笑いくださる道長様を拝見していて、何か違う気が致しました」
まひろ、「楽しかったです」より「考えさせられました」という感想が欲しいタイプと見た
「何を言っておるのかわからぬ。これで十分おもしろい。明るくてよい」
作者に「おもしろいもん」と反論する読者
気安いやり取りがいいなあ
「中宮様もそうお思いになるでしょうか」
親世代にウケるものは子世代にはウケないかもしれない!(違)
黙っちゃう道長
「中宮様がお読みになるのですよね?」目を泳がせて「うん」
変なところで沈黙するから、別に疑うような話でもなかったろうに疑われちゃった
正直な人ねえ
「もしや、道長様、偽りを仰せでございますか?」「…え?」「中宮様と申し上げると、お目が虚ろになります」
「目が泳ぐ」は「目が虚ろになる」って言うのか~(たぶん実際は違う)
笑って「正直なお方」「おまえには敵わんな」「やはり」
「実は…」「これは帝に献上したいと思うておった」とんだ爆弾である
うちの子に読ませたいんだって言われて書いたものが帝に献上されるという
「枕草子に囚われるあまり、亡き皇后様から解き放たれぬ帝に、枕草子を超える書物を献上し、こちらに、お目を向けていただきたかったのだ」
「帝のため」と「自分のため」をいい具合に両方白状している(?)
「されど。それを申せばおまえは、『わたしを政の道具にするのか』と、怒ったであろう?」「それは…。怒ったやもしれませぬ」「ゆえに偽りを申したのだ」
結構なこと言ってない?
怒るだろうから嘘つきました、って
「すまなかった」物語を返す
受け取って
「帝がお読みになるものを書いてみとうございます」うん、まひろはその方が火がつくタイプだよ
??わたしが帝の目を覚まさせ申し上げます!??ってタイプですよ
「これを帝にお渡ししてよいのか?」おっ嬉しそう
「いえ、これとは違うものを書きまする」
「帝のことを。お教えくださいませ」
「道長様が間近にご覧になった、帝のお姿を。何でもよろしゅうございます。お話しくださいませ」
「帝の、お人柄。若き日のこと。女院様とのこと。皇后様とのことなど、お聞きしとうございます」
帝を全力で落とす気だ
「ああ、話してもよいが、…ああ、どこから話せばよいか…」「どこからでもよろしゅうございます!」
「思いつくままに、帝の生身のお姿を」「生身のお姿か」帝に向かってすごいこと言ってませんか
「家の者たちはわたしの邪魔をせぬようにと宇治に出かけております。時は幾らでもありますゆえ」
ここまで色気の無い「今日親がいないんだ」初めて見た
とはいえ、これは象徴的な意味でそういうことなんじゃない?
この取材をもとに源氏物語が生まれるわけだし
「わかった」
取材開始
「帝がご誕生されたとき。それはそれは美しいおのこにおわした」後半はまひろの方を見て
柱に寄りかかって、語る道長を見ているまひろ
「帝は亡き皇后定子様に夢中であらせられた」ホントに話飛びましたね?
「入内されたとき、帝は、まだ幼くおわしたゆえ」
カメラからちょっと離れてるけど、このときも軽く顔を合わせながら話してるかな?
道長も柱を背にしてるのか
「帝のよき遊び相手で」
みつめているまひろ
「帝は本っ当に大事に」
「今は亡き女院様も、…涙を流して喜んでおられたな」
…いつの何のことだろう?
このときの道長は正面を見て話している
口の動きとセリフが合ってないので、映像は音声とはまた別の思い出を話してるシーンらしい
「定子様をお慕いする帝のお心は、…我らが思うよりも、はるっかにお強いものだった」
いつしか道長の方に向き直っているまひろ
ふむふむっていう感じでちょっと頷きつつ一瞬視線を落とした
空の鳥籠が揺れる
「俺も。…どうしたらよいか。わからなかったのだ」
ややあって「帝もまた。人におわす、ということですね」
「ん?」「かつて。父とのことも、道長様とのことも。あれもこれも。思っていることとやっていることが相反しており、悩んでいたとき。それは人だからじゃ、と亡き夫に言われたことがございます」
宣孝がここで
道長、ちょっと姿勢を直して、真剣に効く体勢?
「帝のご乱心も。人でおわすからでございましょう」ご乱心って言っちゃったよ
「道長様がご存じないところで、帝も、お苦しみだったと思います」それは道長も察しているんじゃ?
「それを表に出されないのも。人ゆえか」そうでもないの?
ふと柱に頭をつけて「女も人ですのよ?」
「そのようなことは。わかっておる」倫子と明子の前で言ってみい
「人とは。何なのでございましょうか…」
沈黙
日が暮れた
すっかり夜だ
「うーん…帝の御事を語るつもりが、我が家の恥をさらしてしまった」帝と密接な家ですねえ
「ハハッ、我が家は下の下だな。呆れたであろう」
「帝も道長様もみな、お苦しいのですね」
「これまでの話。役に立てばよいが」
なんか目を泳がせるまひろ
急にプレッシャーになった?
ふと気がついて空を見上げる
「きれいな月…」月がきれいですね
道長も見上げる
「人は何故、月を見上げるのでしょう」「何故であろうな…」
「かぐや姫は、月に帰っていきましたけど。もしかしたら、月にも人がいて、こちらを見ているのやもしれませぬ」「それゆえ、こちらも見上げたくなるのやも」
まひろをまっすぐ見る道長「相変わらず、おまえはおかしなことを申す」
まひろも道長を見て「おかしきことこそ。めでたけれにございます」
…「おかしい」の意味が違わない?
虫の声? 鳥の声?
「直秀が言っておりました」
ややあって、月をまた見上げる道長「直秀も。月におるやもしれんな」
しばしの沈黙
「誰かが…」そちらを見るまひろ「誰かが今、俺が見ている月を、一緒に見ていると願いながら。俺は月を見上げてきた」
驚く?まひろ
「みな。そういう思いで月を見上げているのやもしれぬな」
月の住人も「誰かが一緒にこの地球を見ている」と願いながら地球を見ている?←
画面左に道長の横顔(斜め後ろ?)、画面右に満月の半分
画面左に満月の半分、画面右に道長をみつめるまひろ
イメージの月が消えて、まひろも月を見上げる
空の満月
道長がまひろを見、まひろが道長を見る
みつめあう
目を落として「もう帰らねば」
去っていく道長に向かって、無言でお辞儀
顔を上げて
書き始めた?
「帝」と書く
考える
「帝中宮女御親王皇太后」改行して「女院死」(副音声「にょいんのし」)になった
間隔も空けずに列挙?
いい紙に書くにしてはメモっぽい
水だかお酒だかを運んでるいとさん、まひろの方を見る
まひろ、腕を組むようにしてうろうろ歩いている
作家然としてますなあ
為時に差し出しながら「お方様は、どうにかなってしまわれたのでしょうか」すごい言い方だ
賢子は庭で何かけんけんしてる
「左大臣様の頼みに、応えようとしておるのだろう。放っておいてやろう」「…はい…」
あれは家族は心配になるよなあ
賢子が「取れた!」って報告に来たのは何だろ?
紙を文机に置く
紙に落としていた視線を上げる
文字の書いてある青緑の紙が降ってくる
庭に立っているまひろ
青緑の紙が一枚、二枚
赤、黄色、白、青緑
まひろの周りに舞い散る色とりどりの紙
広がった白い巻物も一本、二本
紫も交ざった
桃色はここから交ざったのか前からあったのか
もっともっと
まひろの目
筆に墨をつける
紙へ
「い」
キターーーーーー!
書き続ける
書けたものを読む道長
目の前で待っているまひろ
見守るいとさん、きぬさん、乙丸、手前に百舌彦も
「こ~れは…」おおうすごく困っているw
置いて袖を直す「かえって。………帝のご機嫌を損ねるのではなかろうか」すーごく言いづらそう
「これがわたしの精一杯にございます」「これで駄目なら、この仕事は、ここまででございます」
頭を下げて「どうか、帝に奉ってくださいませ」
こうなると頑固ですよまひろは
「おもしろい物語」を発注したら思わぬものが出てきた
道長何も言えなくなってるじゃないですか
頭を上げて、ふと賢子が来ていることに気がつく「賢子」
「いらっしゃい」まひろのそばまでやってきた
あのー火つけに追い込まれた件に関してはあれっきりなんでしょうか…?
「左大臣様よ。ご挨拶して」
座って「賢子にございます」おじぎ
「うん。そなたは幾つだ?」「六つ!」「六つか」ぎくっとなるまひろ
「おいで」
まひろの方を見て、頷かれてから行く
まひろの目が泳いでるー
左大臣様のお膝に座る賢子
その顔を覗き込んで「ほう…母親に似て」頭を撫でる「賢そうな顔をしておる」
賢子も笑顔になった
道長、わかってるんじゃないの? って感じのいい顔してる
それとも、出会った頃のまひろにそっくりだっていうだけかな
まひろ、道長と目を合わせられないじゃん
微笑ましく見守るきぬさんと百舌彦
複雑そうないとさんと乙丸
清涼殿
道長がやってくる
綴じ本を運んできた
左側が綴じてあって、右上と左下が青い
左側が綴じてある…? と思ったけど、帝に向かって差し出すからか
「おもしろい物語を書く者がおりまして、お上の、お慰みになればと、お持ちいたしました」
御簾の前に置く
「物語か…」「さようにございます」
「後で目を通しておく。それだけか?」「はっ」「このようなことなら蔵人に渡しておけばよいものを」正論
「お許しくださいませ」「まあよい。下がれ」「はっ」御簾の前に残して去る
目を上げられないまま歩いていく道長
道長くん、生まれたての源氏物語の得体の知れない化け物的存在感にただただ圧倒されて、帝に対しまだどっちに転ぶかわからない危うい特級呪物の献上感がうまく出せててえらいぞ!まひろの賭けに乗ったはいいが、挙動が完全に巻き込まれた共犯者のビクついたそれだったしw #光る君へ 副音声「下書きの文章を読み直すまひろ」
書き込みを始めた
為時がやってきた
「何でございましょう?」「いや…それはもう、左大臣様にお出ししたのであろう?」
「はい。こうした方がよいと思うところが、あちこちにあって。直していると、止まりませぬ」
道長に渡す前にどれくらい推敲したんだろ
帝に読ませるものが書きかけということになってしまう
帝を帝とも思わぬことを←
「お出ししてしまったのに、まだ直すのか」
見上げて「はい。物語は、生きておりますゆえ」
おかげで異同のある複数の本文が伝わっているのか…
後世の研究者が苦労するんですぞ!
為時は何を思っているのか
新しい紙を出した
夜の部屋にあの綴じ本
御簾の中に来ている
この部屋はどこだろう?
帝が扉を開けて入ってきた
座って、本を取り上げる
開いた
「いづれの、御時にか、女御、更衣が、あまたお仕えしている中に、それほど高い身分ではありませんが、格別に、帝のご寵愛を受けて、栄える方がおりました」
「いづれの御時にか」だけは現代語訳しない
わかる
その「が」は逆接じゃないって習ったけど?
「宮仕えの初めから、我こそはと、思い上がっていた方々は、その方を目障りなものとして、蔑み、憎んでいたのです」
「思い上がる」も現代語とはニュアンスが違った記憶があるけど
帝の目が上から下に動いてる
と思ったら本から離れる
まあちょっとぎょっとしますわね
閉じた
閉じた本に目を落とす
次回予告「殿がなぜまひろさんをご存じなのですか?」
倫子様「殿がなぜまひろ様をご存じなのですか」
ヒィッもう終わりだ…倫子探偵にバレてしまう…!
「殿がなぜまひろさまをご存知なのですか」と問う来週の倫子さまへの言い訳を道長の代わりに必死に考えてしまう