腎血管性高血圧症
<20230508 授業資料>
【病態】
レニンーアンジオテンシンーアルドステロン(RAA)系の亢進 *腎障害が高度になるとレニンの上昇がみられなくなる
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【所見】
30歳以下/55歳以上の高血圧発症
安定高血圧の急性増悪
難治性/治療抵抗性高血圧
ACEIやARBでの過剰降圧もしくは腎不全
【身体所見】
血管雑音(右臍部or左臍上部)
四肢の脈拍・血圧の左右差
【診断】
カプトプリル負荷(レニンのさらなる上昇)
US、腎の大きさの左右差、腎動脈造影法、レノグラム
左右腎静脈レニン活性〈PRA〉比
①形態的診断……腎動脈超音波,MRA,CTAなど.第一選択は腎動脈超音波であるが,評価が難しい場合は,MRA,CTAが行われる.
②機能的診断……レノグラム(腎シンチ・スキャン),血漿レニン活性(PRA),カプトプリル負荷PRAなど.腎血流の左右差を評価する場合は,レノグラムが用いられる.
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【病因】
➀粥状硬化症|高齢者、男性、起始部、両側、脂質異常症 その他 腎動脈瘤・解離性腎動脈瘤、腎動脈血栓・塞栓、神経繊維腫、外部からの圧迫 【治療】
経皮経管的腎血管形成術(PTRA):(線維筋性異形成では1st)
【予後】粥状硬化症によるものは、心血管合併症が強く予後不良