軽量化
前提
一般に動画編集/映像制作などのグラフィック処理は、時間がかかるものです。
他のソフトはどうにかしようとして、GPUを使ったり、プレビュー時に解像度を落としてレンダリングしたりします。
が、AviUtlや拡張編集はそのようなことを行いません。 (一部のスクリプトや出力プラグインはGPUを使うことがあります)
また、他のソフトではレンダラ(実際に画像処理を行うところ)とUIのスレッドを分離することで操作だけは軽くするといったことを行うことがありますが、AviUtlはそれも行わないため、動作がもっさりに感じます。
それでも多少マシにする方法はあるのでいくつか挙げておきます。
設定やプラグインの導入など
patch.aulの導入
テキストや一部のフィルタ効果、UIの高速化を行います
LuaJITの導入
スクリプトの高速化です 他の動作は変わりません
Luaスクリプト自体があまり計算をしないようなら、効果は薄いです
GPUを使うようにする
L-SMASH WorksでデコードにGPUを使う設定にする
patch.aulでも既存のフィルタ効果を置き換えます
フィルタ効果の高速化にはGPUなどを使用します
NVEncなどのハードウェアエンコーダを使う
InputPipePluginの導入(ハンドルキャッシュを有効)
動画ファイルのハンドル数を増やす (動画の読み込み回数低減)
最新のL-SMASH WorksとInputPipePlugin64bit版を入れていれば最大の32にして良いです
優先度の変更
タスクマネージャーでできるのと同じものです
画像処理を間引いて表示を有効にする
プレビューのみの高速化です
入力元/出力先の見直し
一般に、SDカードなどよりはHDDが、HDDよりはSSDが速いなど そのデバイスの読み書き速度を確認して下さい
キャッシュサイズを調整する
動画などのキャッシュが取られ、2回目以降の表示が軽くなる。
PCで使える量以上に設定してしまうと、重くしてまでキャッシュを増やしていくという挙動になるので注意
プラグインやスクリプトの更新
もしかしたら高速化されたバージョンがあるかもしれません
セーブ中もプレビュー表示を無効にする
画像処理のスレッド数を適切に設定
一般的には標準の0でよいはずです
編集の工夫をする
軽量なフォーマットのメディアファイルを使う
事前に適当な方法で変換する
中間出力
一部の編集を適当なファイルに保存すること
シーンのオブジェクトを配置する代わりに、シーンを動画ファイルに書き出してそれを使うようにする
テキストや1度描いたら使い回せる画を、画像ファイルにしてしまって、それを使うようにする
一時保存系スクリプトの活用
重いけど、1度描いたら使い回せる画があるなら、非常に有効
その他
セーブ中のみフィルタリングして表示 設定を使う
出力を行うときのみフィルタリング、つまり拡張編集のレンダリングなどを行う
編集中にいちいちレンダリングが走らないので、どの効果を使えばどのような画になるかを理解していれば使える
出力する前まではレイヤーの表示を外すなどして、編集中に見えなくて良いものを非表示にする
拡張編集RAMプレビュー を使う
本質的に軽くなるということは無いが、出力したときのイメージをプレビュー画面で高速に確認できる
PCのスペックを上げる
それはそう
CPUに重きを置くとよさそうです
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