QNKSの流れで文章を書いてみよう
【問題意識】
今の国語の書く活動はひとまず文字数を満たせばいいだけの「書けばいいだけの活動」になってないか?
意図的に文章を整えようとする機会が少なすぎる。
それが子どもたちの書くことへの苦手意識につながっているのではないか。
【解決案QNKS】
QNKSで文章を読む活動は、文章中のキーワードを抜き出し、つなぎ合わせ、要約文として整理することを求めるため、文章を理解するという目的でありながら、文章産出のためのプロセスも同時に学べてしまっている。国語科ではさらに明示的に文章の構造的な知識について学習すれば、より良い論じ方も身につけることができる。
この特性を活用し、国語での読む活動から、書く活動へQNKSの適用範囲を広げていける。
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【使用方法】
下図参照
Qは先生が出してもいい。
Qに取り上げるのは「子供哲学」といった本に載っている問い。
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慣れてきた頃に「国語科の実」でアイディアを言語化して、共有すれば、スキルの蓄積になる。
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【活用方法】
国語科の書くことや話すこと領域のワークシートとして。(教科書の内容もほぼ、QNKSの流れになっている)
週末の課題として。土日に書いてきて、月曜日の朝に交流。1,2人をスピーチ担当にしておけば、週明けのスピーチ原稿としても。聞く子たちも、QNKSをしながら聞ける。
単元末の課題として。単元の中で一つ問いを設定し、追求すること。としておけば、それを単元末に問うことができる。思考判断表現の評価に活用できる。
評価テストとして。特に説明的文章で論理構造を学んだ後は、その論理の構造を使って自分で論述できるか、というテストをすれば、技能的な内容をパフォーマンス評価できる。QNKS小論(9月〜 【効果】
意図的に文章を整えようとする経験を大量に確保することができる。
友達と交換して文章を読み合うため、文章を書くという行為をメタ的に捉えやすくなる。
文章を書くことが好きになる。
文を書く行為と手引きなどの問いに答える行為はかなり似ている。ここで挙げた実践のように書く行為を鍛えていけば、教科書の手引きに答えるときの解答も質が上がっていく。
【具体的実践例】
【話す活動】
読むと聞くに共通性があるように、書くと話すにも共通性がある。
この活動を通してわかりやすく、面白く文章を書こうとする意識はそのまま、話す活動にも生きる。
プレゼンテーションの原稿や、お楽しみ会での劇の台本なんかもQNKSで作成できるようになる。
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