外側運動制御系
外側運動制御系(外側経路,背外側系,錐体側索路)
https://gyazo.com/daa554cdc7450c210e8b1b8b1d68e1cb https://gyazo.com/21491e850cb5e0e87c5865b07e68c1c6
脊髄視床路の後内側、固有束の外側
主に四肢の制御
上下肢遠位筋の制御に優位
四肢の独立した運動を制御
手指の巧緻運動など
体部位局在性・身体マップ
随意運動の制御
外側皮質脊髄路
直接経路
一次運動野、運動前野、1次体性感覚野→脊髄
一次運動野のL5にあるベッツ細胞(巨大錐体細胞)
霊長類では60%以上の上位運動ニューロンは一次運動野ではなく運動前野から起始している
The origin of corticospinal projections from the premotor areas in the frontal lobe
from 脊髄 - Wikipedia
一部は脊髄前角で運動ニューロンに直接投射する
皮質-運動神経細胞(cortico-motoneuronal cell; CM細胞)という
ほぼM1の尾部領域にのみ分布
Subdivisions of primary motor cortex based on cortico-motoneuronal cells
巧緻運動に重要メカ屋のための脳科学入門.icon
切断しても大まかな運動には支障ないが、手先を器用に動かせなくなる
CM細胞の神経活動を計測すると、精密な動きをするときだけ活動する
進化的に新しく、高等動物にしか存在しない(サルにはあるがネコにはない)
自律神経系をベースにして運動神経に進化?
生存する脳: 心と脳と身体の神秘 p.315
単一ではなく複数の運動ニューロンに投射する
Divergent projection of individual corticospinal axons to motoneurons of multiple muscles in the monkey
大部分は脊髄介在ニューロンに投射する
単一ではなく複数の運動ニューロンに投射する (Divergent projection of individual corticospinal axons to motoneurons of multiple muscles in the monkey)
大部分は脊髄介在ニューロンに投射 (corticospinal tract, CST)
CM細胞の作用より遥かに強力
巧緻運動時の拮抗抑制
手指筋の筋張力の調節,屈曲動作などの円滑な遂行
体部位再現性
間接経路
皮質→赤核脊髄路(中脳赤核→脊髄)
赤核は小脳など運動制御に関わる様々な部位からの入力を統合する
大まかな運動を生成
最終的に脊髄前角のうち背外側下位運動ニューロンに投射される
四肢遠位の巧緻運動を支配する
四肢に関係するので、脊髄のうち頚膨大と腰膨大の灰白質にのみ存在する
背外側系は下肢より上肢の運動に寄与が大きい?
脳卒中では下肢に比べて上肢(特に手指)の回復が難しい
下肢の運動は比較的単純・シナジー的なので,腹内側系の割合が多い?
そのため背外側系障害時に腹内側系が代償できるが,上肢は比較的複雑な運動が多いので代償できない?
#メカ屋のための脳科学入門
#大脳基底核による運動の制御
歩行の神経機構①~背外側系と腹内側系~
皮質脊髄路 - Wikipedia
脊髄 - Wikipedia