脊髄
spinal cord
脊椎動物で、脊椎の脊椎管中にあるニューロンと軸索の集合体
脳と脊髄とをあわせて中枢神経系という
延髄の尾側から始まり、脊椎の第1腰椎と第2腰椎の間で脊髄円錐として終わる
終糸という紐状の繊維につながっている
脊髄円錐より下は馬尾と呼ばれる
背腹軸の機能局在
https://gyazo.com/8bddd591d0f8c04baa00dbea6b5aef51 https://bsd.neuroinf.jp/wiki/%E7%BF%BC%E6%9D%BF
背側部は感覚神経系
背側寄りは体性感覚
腹側寄りは内臓感覚
腹側部は運動神経系
背側寄りは内臓運動
自律神経系
腹側寄りは体性運動
髄節ごとの機能局在
https://gyazo.com/4ca0784a5fb89509054e0e10b782de0c https://en.wikipedia.org/wiki/Spinal_cord#/media/File:Diagram_of_the_spinal_cord_CRUK_046.svghttps://gyazo.com/be291895a33c3adb241aad872f5c77b8 http://noucobi.com/neuro/neuroanatomy/S2.html
ヒトでは31の分節(髄節)に分かれている
下位の髄節ほど椎骨の分節とは位置がずれている
脊椎と脊髄の位置関係
各髄節の左右の腹側から運動神経根が、左右の背側から感覚神経根が末梢へ出ている
頸髄
https://gyazo.com/f0e8d27cfb2a3d656c872f65fdbf2e0b http://www.rakuwa.or.jp/otowa/shinryoka/seikei/sekitsui_shikumi.htmlhttps://gyazo.com/1ff5575ed8ae4bb1a15bf110bf2c3639 http://www.rakuwa.or.jp/otowa/shinryoka/seikei/sekitsui_shikumi.html
後頭骨と第1頸椎の間を含めて8つの髄節
頭部を支えて動かす
腕神経叢を構成する神経が出る髄節にあたるところで膨らむ
頚膨大という
第4頸髄から第1胸髄、椎骨もほぼ同じ高さにあたる
上肢を支配する
マカクザルで、第3頸髄〜第5頸髄の脊髄介在ニューロンが前脚の指の巧緻運動に重要脊髄介在ニューロン - 脳科学辞典.icon
Genetic dissection of the circuit for hand dexterity in primates
マウスで、第3頸髄〜第4頸髄の脊髄興奮性介在ニューロンが前脚のリーチング運動に重要脊髄介在ニューロン - 脳科学辞典.icon
Skilled reaching relies on a V2a propriospinal internal copy circuit
第5頸髄:肘を曲げることができる
第6頸髄:手首をそらすことができる
第7頸髄:肘を伸ばすことができる
第8頸髄:指を曲げることができる
胸髄
12の髄節
第1胸髄:小指を外側に開くことができる
腰髄
https://gyazo.com/76352b45ad9842d31208aa6f240dbe20 http://www.rakuwa.or.jp/otowa/shinryoka/seikei/sekitsui_shikumi.htmlhttps://gyazo.com/cf08d0ee7d06b8de98463ab03aec466f http://www.rakuwa.or.jp/otowa/shinryoka/seikei/sekitsui_shikumi.html
5対の髄節
体全体を支えているため、大きな力がかかる
腰椎の椎間板や椎間関節が動くことにより、体を曲げたり伸ばしたりできる
腰仙骨神経叢(腰神経叢、仙骨神経叢)を構成する神経が出る髄節にあたるところで膨らむ
腰膨大という
第2腰髄から第3仙髄、椎骨は第9胸椎から第12胸椎の高さにあたる
第2腰髄:股関節を曲げることができる
第3腰髄:膝を伸ばすことができる
第4腰髄:つま先を上にそらすことができる
第5腰髄:足の親指を上にそらすことができる
仙髄
5つの髄節
第1仙髄:つま先を下に向けることができる
尾髄
1つの髄節
尾骨神経が尾椎から出る
ヒトでは退化的
断面
https://gyazo.com/460caede5441483c97c78054f960eed9 http://www.neurospine.jp/original29.html
脊髄から直接出ている神経は神経根と呼ばれる
髄膜に包まれている
3層の膜
外側から硬膜、クモ膜、軟膜(脊髄硬膜、脊髄クモ膜、脊髄軟膜)
脳を包む膜と一体になっている
神経根の間の軟膜は、外側が歯状靱帯となって硬膜に付着し、脊髄を固定している
https://gyazo.com/e14dd8fe4fd093ad7a89fa22b36e045b https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%8A%E9%AB%84https://gyazo.com/b135538cecf9ec8f85cdb4a22f964820 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%8A%E9%AB%84
軸索の集まりである白質が、細胞体の集まりである灰白質を囲む構造
脳とは逆
灰白質
1: 前角 anterior horn
脳からの遠心性運動神経が前角の下位運動ニューロンに投射する
2: 後角 posterior horn
末梢からの求心性神経が後角のニューロンに投射する
側角 lateral horn?
腰髄、胸髄にのみ存在
交感神経系の細胞体がある
3: 灰白交連 gray commissure
より細かい分類:レクセドの層分類
白質
4: 前索 anterior funiculus
上行路
前脊髄視床路
下行路
内側縦束
前皮質脊髄路
視蓋脊髄路
橋網様体脊髄路
前庭脊髄路
延髄網様体脊髄路
5: 側索 lateral funiculus
上行路
脊髄視蓋路
脊髄オリーブ路
外側脊髄視床路
前脊髄小脳路
後脊髄小脳路
下行路
赤核脊髄路
外側皮質脊髄路
6: 後索 posterior funiculus
上行路
後索・内側毛帯路
薄束
楔状束
下行路
半円束
中間縁束
7: 前交連 anterior commissure
固有束
前策、側策、後索の、灰白質と接する部位
脊髄内部の上下の連絡を行う神経線維が通る
8: 前正中裂 anterior median fissure
9: 後正中溝 posterior median sulcus
10: 中心管 central canal
第4脳室から続く
脳脊髄液で満たされている
11. 前根 anterior root
12. 後根 posterior root
13. 後根神経節 dorsal root ganglion
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脊髄 - Wikipedia
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