趣味
ある老人が生き別れた我が子に会いたいと占い師を訪ねた。
「山を五つ越えなさい」
そう言われた老人は険しい山々を進みついに三つの山を越えた。その最中、たまたま立ち寄った家の親切な主人がなんと息子だった。話は尽きなかったが、翌日の朝を迎えると老人はおもむろにリュックを担ぎ、「そろそろ行かないと」と言った。
「なんで?せっかく会えたのに」
息子が引き止めると、老人は切羽詰まった様子でこう答えた。
「私には時間がないんだ」
「どこに行くの?」
「山をあと二つ越えなければいけない」
書籍「趣味は何ですか?」より
究極的な目標を商業におかず、自己満足で創作をすることの例えでも使われる