捜索者
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西部劇。リオ・ブラボーと続けてみたのだけど、西部劇とひとくちで言っても時代はいろいろあるんだなとなんとなく分かった。こっちのほうが多分古く、先住民との戦い。江戸も初期と後期で400年違うが、時代劇と一括りにされそうだし、西部劇もきっとそうなんだろう。あんまり調べないけど。主人公がめちゃくちゃ白人至上主義で笑ってしまう。先住民が奇声を発しながら襲いかかってくるのは、仮面ライダーのショッカーっぽいなと思った。馬のアクションがすごい。マッドマックス的、駅馬車的。牛もすごかったし、馬。馬、土煙のスペクタクルってロストテクノロジーなのかな、ちょっと、今の映画では味わえない雰囲気を感じた。撮影で死人とかでてそう。
『捜索者』(そうさくしゃ、原題:The Searchers)は、1956年製作・公開のアメリカ映画。ジョン・フォード監督の西部劇映画であり、ジョン・ウェイン、ジェフリー・ハンター 、ナタリー・ウッドが出演している。
概要
1954年に発表されたアラン・ルメイ(英語版)の同名小説が原作であり、南北戦争が終わって3年後に故郷に戻って来た男がコマンチ族によって兄夫婦が殺され、そして連れ去られた姪を救出するための旅を続ける姿を詩情豊かに描いている。フォードは本作について「家族の一員になることの出来なかった一匹狼の悲劇」と評している。
公開当時は興行は成功したとは言えず、批評も芳しくなく、失敗作とされて同年のアカデミー賞の候補にも選出されなかった。しかし、その後再評価の機運が高まり、現在ではフォード監督の西部劇「駅馬車」「荒野の決闘」を凌ぐ代表作であるのみならず、西部劇映画を代表する傑作として高く評価されている。1989年に創立されたアメリカ国立フィルム登録簿に登録された最初の映画中の1本に入り、2008年にアメリカ映画協会によって「最も偉大な西部劇映画第1位」に選出された。
- インディアンへの人種的偏見を隠そうともせず、独善的な価値観に縛られ目標に邁進する主人公イーサン・エドワーズの強烈なキャラクターが、後に『タクシードライバー』のトラヴィス・ビックルらアンチヒーローたちの造形に強く影響したと言われる。これはポール・シュレーダーがこの「捜索者」からヒントを得て「タクシードライバー」の脚本を書いてトラヴィス・ビックルのキャラクターを造形し、なおかつ1979年には「捜索者」を下敷きに「ハードコアの夜」を監督している。
- 作中で雄大なモニュメント・バレーを写し撮ったフォードのカメラワークも高く評価されている。映画監督のデヴィッド・リーンは『アラビアのロレンス』を製作する前に、何度も『捜索者』を観て風景を撮影する技術を学んだという。
- 本作では、主演のジョン・ウェインが復讐に燃える執念のガンマンを悪役のような鬼気迫る迫力で演じており、その象徴として黒い帽子を被っている。これは、かつてウェインが1948年のハワード・ホークス監督の映画『赤い河』において、悪役のようなポジションを演じた事を反映したものである。
- フランシス・フォード・コッポラ監督作品の『地獄の黙示録』は、ストーリーが本作のオマージュともいえる骨格を成している。
- スティーヴン・スピルバーグは映画の撮影前や製作に行き詰まったときに、もの作りの原点に立ち戻るために必ず観る映画として、『七人の侍』や『素晴らしき哉、人生!』、『アラビアのロレンス』と共に本作品を挙げている。フォードの熱烈な信奉者として知られるセルジオ・レオーネも『ウエスタン』製作前に本作品を鑑賞、脚本執筆の参考にしたとされる。
- バディ・ホリーのヒット曲「ザットル・ビー・ザ・デイ」(原題:That'll Be the Day)は、作中で繰り返されるイーサンの台詞からインスパイアされたものである。
- 映画史上最高のラストシーンの一つとして有名な室内からのドアの間口越しの構図は以後数々の作品に影響を与えている。近くは、フランス人のジャック・オーディアールによる『ゴールデン・リバー』にもその影響がみられる。
- 映画の中では一切語られていないが、原作によると、実はマーサはかつてイーサンの恋人で、兄弟の関係は断絶していてそこに突然イーサンが現れたところからこの映画は始まっている。イーサンを迎えるマーサの親密な態度、イーサンのコートを愛おしそうになでるマーサが描かれ、一家が襲われた後にイーサンが戻ってきて叫んだのはアーロンの名前ではなくマーサの名前であった。
- イーサン・エドワーズ役として会心の演技を見せたジョン・ウェインは、余程この役柄が思い出深かったのか、後に彼の末子にイーサンと名づけている。
- ラストで戸口に立つジョン・ウェインが見せる左手を右ヒジにあてるポーズは、ハリー・ケリーがフォードの『誉の名手』(1917年)の作中で見せたものと同じであり、その視線の先にいるのはハリー夫人だったオリーブ・ケリーである。
- ジョン・ウェインが1979年6月に死去した直後の淀川長治の「日曜洋画劇場」でウェイン追悼の映画として放送された時には、イーサンが去って行くこのラストカットで「ジョン・ウェインよ、永遠に」の字幕を黒くなった両端に入れて彼を偲んでいた。
- 追悼番組として「駅馬車」や「黄色いリボン」でなく「捜索者」を選んだことはこの当時すでにこの映画の評価が高まっていたことになる。公開時は失敗作と言われ、日曜洋画劇場が最初に放映した1968年には題名を「荒野の捜索者」と改題されてB級作品並みの扱いであった。
- 野営のシーンでスタジオの天井、照明が映りこんでいる。
イーサン・エドワーズ:ジョン・ウェイン
マーティン・ポーリー:ジェフリー・ハンター
デビー・エドワーズ:ナタリー・ウッド
クレイトン牧師:ワード・ボンド
ローリー・ジョージェンセン:ヴェラ・マイルズ
コマンチ族酋長スカー:ヘンリー・ブランドン
デビーの少女期:ラナ・ウッド
ブラッド・ジョーゲンセン:ハリー・ケリー・ジュニア
ジョーゲンセン夫人:オリーヴ・ケリー(英語版)
チャーリー・マッコリー:ケン・カーティス
グリーヒル少尉:パトリック・ウェイン
砦の夫人:メエ・マーシュ
上記のほか、ウェインの実子であるパトリック・ウェインや、フォードの盟友にして自身のサイレント期の作品の看板だったハリー・ケリーの2番目の妻であるオリーヴ・ケリー(英語版)と彼の長男ハリー・ケリー・ジュニアも出演している。また、ナタリー・ウッド演じるヒロインの少女期は妹のラナ・ウッドが演じており、かつてD・W・グリフィス作品などでサイレント映画の時代に活躍した女優メエ・マーシュも端役で登場している。
監督 ジョン・フォード
脚本 フランク・S・ヌージェント
製作 メリアン・C・クーパー
出演者 ジョン・ウェイン
ジェフリー・ハンター
ヴェラ・マイルズ
ナタリー・ウッド
音楽 マックス・スタイナー
撮影 ウィントン・C・ホック(英語版)
編集 ジャック・ムーレイ(英語版)
配給 ワーナー・ブラザース
公開 アメリカ合衆国の旗 1956年3月13日
日本の旗 1956年8月22日
上映時間 119分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
配給収入 1億4507万円 日本の旗
捜索者 - Wikipedia