イネス・サンティリャーナ
アスコイティア一族。ヘロニモ・デ・アスコイティアの妻で、彼とはもともと遠縁だった。
かつてエンカルナシオン修道院に預けられていたときに腹痛に襲われ、それを治療した乳母のペータ・ポンセを命の恩人と称している。
ヨーロッパから帰国し、議員候補として各地をまわっていたヘロニモ・デ・アスコイティアと出会い、求婚される。
不妊に悩み、ペータ・ポンセとともにボーイのための小さなものを作り続けるが、ついにウンベルト・ペニャローサを種馬として懐胎する。
一族に連なる修道尼イネス・デ・アスコイティアの列福のためローマを奔走していたが、結局、運動は惨めな失敗に終わり、嘲笑を浴びた。その後、エンカルナシオン修道院で隠棲しはじめ、老婆たちに同化していく。六十を過ぎても月のものが止まらず、スイスの病院でクリソフォロ・アスーラから子宮の摘出手術を受けたという(作り話?)。またペータ・ポンセの器官を移植され、徐々に彼女と同一化していく。狂気を疑われ、精神病院に入れられる。
ヘロニモ・デ・アスコイティアとの間に畸形の子ボーイを産み、死去。
登場人物