探索駆動
計画、締切、アサインを定めず各自が好き勝手に検討、検証、議論、コミュニケーションを行う仕事の仕方。
背景
以下のような古典的な仕事の仕方がある
進捗管理。計画のとおりに進んでいるかを管理すること
締切を設定すること
アサイン。タスクを定義し、担当者を割り当てること
これらはいずれも「決まったことを確実にこなす」ためのものであり、適用できるシチュエーションは限られる
たとえば新規事業や組織改善や調査報告など、正解がない仕事も少なくない
とはいえ脱するのは難しい
予算という組織的な都合が存在し、これに則った行動が求められるから
早い話、会議を開催したり関係者に声かけたりして聞いたり指示したりすればいいだけだから
管理のない仕事の仕方というものを思い浮かべられないから
いいかげん古典的な仕事への偏重は何とかするべきだろう
そこで新しい仕事の仕方をワークウェアとしてつくってみる
探索という言葉がわかりやすいため、ネーミングとして採用してみる
概要
探索とは
計画、締切、アサインを設定せずに発散的な活動を行うこと
発散だけだと一向にまとまらないので適宜収束を入れる必要がある
とはいえ何もないと収束しないので、「探索の」期限は定める
例: 今日から二週間は探索期間とします
発散とは
思いついたことを何でも書くこと
各自好き勝手なことに取り組むこと
他者の発散内容も適当に参考にすること
このようなコラボレーションを実現するためにも、活動は皆の目に見えるところに残して行うのが良い。レイジーオープンではなく非同期的にも行えるイメージ 例: 全国50店舗を展開するゲームセンターの会社
文脈
生成AIを知った経営陣から何か案を出せと言われた
社員4人分が半年フルで働けるだけの予算がある
通常だと以下のような進め方になる
計画をつくって、承認をもらって、タスクに分解して割り当てて日々こなす&進捗管理をする
探索駆動だと、たとえば以下の進め方になる
とりあえず最初の2週間は探索期間にしましょう
各自好き勝手に検討を進めてください
検討過程や結果はここのウィキに書いてください
他の人に見てもらってさらに考えを広げたいので、積極的に書いてください
2週間後、一度会議を設定し、そこで1人15分で発表&その後次どうするかの議論をしたいと思います
方法論
各自ノートを書きながら検討する
要所要所を場に出す(他の人に見て貰う)
自分も他の人のを見て参考にする、コメントを書いてフィードバックをする
トピック指向的なファイル共有
話題Aに関する検討や見解や情報はフォルダAに置く、といったようなやり方
これにより、
話題ごとの情報が集まる
でもファイル共有なので原始的なやり方(メモ帳やパワポなどでまとめたファイルを置く)でも通用する
トピックファシリテーションが重要
話題を切る(フォルダを切る)ことと、それを周知させること
上記のようなまわりくどいやり方ではなく、コミュニケーションとして直接行えるツールがあればよい
ビジネスウィキにはそのポテンシャルがある
(が、このワークウェアがまだまだ整備中。。。)
etc
Q&A
会議はする?
Ans: してもいいが、強制ではないことととしなくても成立させる(情報格差をなくす)ことが必須
会議とは拘束であり、拘束が生じると探索から遠のくため、基本的にはしない
当人同士が納得しているのならしてもいい
ヘビーに行うのもアリ
探索駆動を実現するための方法論をもっと教えてください
Ans: 割愛
そもそも探索駆動は「探索」という概念を使うということを強調している
計画にも締切にもアサインにも頼らずに各自が好き勝手にやるというやり方
コラボレーティブな発散と収束とでも言えばいいのか
細かいやり方までは言及していない
(してもいいけどまだ整えていない、まずは考え方の部分)