確率変数
定義
可測関数
可測空間 → 可測空間
型: 標本空間のボレル集合 → Vのボレル集合
Vは数のクラスに属する。
典型的には実数$ \R
つまり cod は $ \mathcal{B}_V, \mathcal{B}_\R
さらには homomorphism でも ある、という
別の定義
Xが その$ ∀x∈\mathrm{cod}(X).(-∞,x] の逆像が すべて事象空間に属する場合は、Xは確率変数である。
ref. 黒木 学『数理統計学』p. 37 (3.1)
(ボレル集合を構成する)区間塊の引き戻し相当
同値性が示せる。
ref. 確率変数の定義 | 確率変数 | 確率 | 数学 | ワイズ
拡張
多次元に できる。
多次元確率変数
aka. 確率変数ベクトル
ただし確率ベクトルは同じ確率空間から取るものとする場合もある。
aka. 同時確率変数
特に2次元以上の場合
ref. 離散型の同時確率変数 | 確率分布 | 確率 | 数学 | ワイズ
多次元分布関数
分布関数も同様
aka. 同時分布関数
特に2次元以上のモノを こう呼ぶ。
多次元確率分布
aka. joint distribution, joint probability distribution
ja: 同時分布、同時確率分布
特に2次元以上
測度論的確率変数
F-可測な実数値函数
値域を台とする可測空間と 誘導された像測度と から、あらたな確率空間が得られる。
つまり、この像測度も確率測度である。
aka. 確率分布
Vを台とする可測空間は、大抵はボレル空間だろう。wint.icon
確率分布との関係
やっぱり定義域が標本空間だと不便なので、隠蔽したりする。
値域から 直接 確率測度の値に行きたい。
→ 合成したら良い。つまり誘導された像測度
$ \mathrm{Pr} \, \circ \, \operatorname{fmap} X^{-1} ~ \equiv ~ \operatorname{fmap} X^{-1};\mathrm{Pr} ~ \equiv ~ X*\mathrm{Pr}
型: B(R) → R
よって新しい確率測度として確率分布を定義できる。
値の集合から(事象を経由して)確率の大きさ (measure) へと写像する関数のこと
$ \mathcal{P}(\mathrm{cod}(X)) \to \R
ref. 連続型確率変数の確率密度関数 | 確率分布 | 確率 | 数学 | ワイズ
さらに PMF ないし PDF に簡略化できる
Q→R, R→R
結局、確率変数の定義域を忘却して気にせずに確率を操作できる。
分類
離散
離散型確率変数
離散型確率分布
確率質量関数
abbr. PMF
aka. 確率関数
値: 確率質量
aka. 確率
連続
連続型確率変数
連続型確率分布
確率密度関数
abbr. PDF
値: 確率密度
二分法
cf. アナログ vs デジタル
連続は単関数近似を使って離散なモノから作る。
正体
変数と言いつつ、実は写像
確率空間の可測関数
#測度論
実は確率空間の圏の米田埋め込みらしい。 #圏論
#m-hiyama
ref.
「確率変数」の正体は米田埋め込み - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
「確率変数」の変種:測度に縛られない確率変数 - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
「確率変数」の一般論は可能か - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
Ω → K の Ω を後回しにできることが圏論の言葉で説明できる。
測度論を必要としない?
圏論的確率変数
#TODO
Gray monad による拡散を基礎とした体系が作れる?
誘導?
可測集合の引き戻しf^*と測度の前送りf* とには随伴関係がある?
ref. https://m-hiyama.hatenablog.com/entry/20180627/1530081091#独立ベキ測度の前送り定理
ref.
確率変数 - Wikipedia
11. 確率変数と確率分布¦統計学の時間 | 統計WEB
確率変数が分布に「従う」とは - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
超曖昧語「母集団」「標本」にケリをつける - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
まだ「確率変数」が分からない - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)
「確率変数」と言うのはやめよう - 檜山正幸のキマイラ飼育記 (はてなBlog)