仏教と同時代の宗教思想との類似性
時代: 1000–500 BCE
特に 600--400 BCE
場所: (おもに北)インド
ウパニシャッドが変化してカルマの理論が出現し、バラモン教への対抗者が大量に出現した時代だった。
伝統 vs 革新
当然バラモン教以外
変革者たち
a buddha
vs. the Buddha
ref. 『構築された仏教思想』
伝統宗教
aka. ヴェーダの宗教
ヴェーダ教とも
Veda
生天が目的だった。
死後の天界への再生
やがて解脱が目的になる。
司祭階級を作った。
祭祀と儀式を独占した。
しかしカルマの理屈によって否定された。
地域によっては、経済発展によって弱体化したらしい。
形骸化
梵我一如
upaniṣad
奥義書
ヴェーダの一部
ウパニシャッド ⊂ ヴェーダ ⊂ 聖典
最後に編纂・収録された。
新層(最新)がある。
復古主義だった様だ。
形骸化を批判した。
カースト制も批判したらしい。
ウパニシャッド哲学を説く。
土着だった?
霊魂を認める
特にアートマン
沙門宗教
アージーヴィカ教
順世派
↑上への批判、アンチ
現代ではマイナー
不殺生が特徴的
業の除去を重視する。
仏教を批判した。
苦行を重視する。
教典
e.g. ウッタラジャーヤー
上への批判
苦行を否定した。
ジャイナ教を批判した。
でも不殺生などの共通点も
煩悩の除去を重視する。
智慧でこれを滅する。
ジャイナ教を批判した。
ブッダは智者なので。
アートマンは否定する。あるいは明示的に肯定は しない。
戦士階級出身なので、ウパニシャッドに詳しくは なかった?
vs. 自灯明、自洲法洲
最初期なので、まだ体系化されてない部分があったらしい。 cf. 最古層の仏典
布教
対話での説法
→ マガダ国
一時衰退
北インド帝国の滅亡
東インドで保存
パーラ朝、ナーランダー
現代では比較的メジャー
多様化
経典
聖典ではなかった。
韻文経典の方が古く、散文経典などに見られる独自概念が少ないらしい。しかし文献学的な証拠も とぼしく、賛否両論で 諸説あり。 文字資料
とにかく アショーカ王碑文 以前は不明
三蔵も あやしい
現代まで
バラモン教 → ヒンドゥー教
ヴェーダの宗教 ⊂ バラモン教 ⊂ ヒンドゥー教
ヴェーダの宗教 ≒ バラモン教
ヴァルナ・ジャーティ制
ヴァルナの大枠が現在まで残る。
ジャーティと融合した。
人 ∈ ジャーティ ⊊ ヴァルナ 程度の認識らしい。
大衆化しており、仏教に影響した。
類似点
仏教とウパニシャッドとの共通点
仏教とジャイナ教の類似点
アヒンサー
i.e. 殺生を禁じる。不殺生。
出家修業者は平等
アンチ・カースト、アンチ・バラモンとして
聖の方
沙門宗教の類似点
カースト批判
具体的にはバラモン批判
ここはウパニシャッドと共通する。
ヴェーダ聖典を批判した。
全体
女性蔑視
仏教との違い
ジャイナ教
仏教
仏教からの批判
ref.
文献
清水俊史 (2023)『ブッダという男』、〈ちくま新書〉