数学と計算機と美学
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数学と計算機と美学|ARTICLES|The Graphic Design Review
巴山竜来
数学
数学はどのようにデザインやアートの文脈に落とし込むことができるのだろうか
ロシア構成主義
バウハウス
モダニズム
プロシージャル
かつてのジェネラティブアートにおける「ジェネラティブ(生成的)」は、どちらかというとCGにおける「プロシージャル(手続き的)」に近いものであった。
パーリンノイズ
ブルーノ・ムナーリ
時代を遡れば、コンピュータが普及する以前の20世紀前半に活躍したデザイナーであるブルーノ・ムナーリの活動に、私はジェネラティブアートの萌芽を見いだす。
役に立たない機械
「芸術家は機械に関心を持たなければならない。ロマンティックな絵筆を捨て、埃まみれのパレットやカンバス、イーゼルを捨てなければならない。機械を解剖し、機械の言語、本質を理解していかなければならない。その機能が屈折した形で果たされるように機械を再設計し、芸術家一人一人の手段によって機械それ自体との芸術作品をつくりあげるのである。」
Bruno Munari, “Manifesto del Macchinismo” (1938)
https://www.wired.com/2013/11/bruno-munaris-manifesto-del-macchinismo-1938/
クリエイティブコーディングは、実務的な処理を行うためのプログラミングに対するカウンターとして創造的なプログラミングを志向する行為に由来する。これはムナーリの「役に立たない機械」にも通底する思想でもある。
そういわれるとはじめて触れて実践したジェネラティブアートは「木をかこう」かもしれない。uesən.icon
織物とコンピュータの関係は深い
コンピュータの祖先として知られるジャカード織機では、パンチカードにそのデータが格納されていた
テクノミュージック
ここまでの話では主にグラフィックスの生成について考えていたが、それよりもデータ量の軽いサウンドメディアにおける生成的手法の方が歴史的には先立つ。
ゾンビ(AI)が主流になった世の中で重要なこと
かつて「ジェネラティブアート」と呼ばれたものにあった美学が何であったか、それを継承するものは何かを考えることが重要であろう。ムナーリの言葉を借りるならば、それは「機械を解剖し、機械の言語、本質を理解していかなければならない」。ジェネラティブアートはマテリアル/プロシージャ/マシンがつくるアートとして立ち返り、マテリアルの持つ本質的な力をプロシージャとマシンによって引き出しているかという視点が必要である。プロシージャを分析して吟味することで、「機械を再設計し、芸術家一人一人の手段によって機械それ自体との芸術作品をつくりあげる」。
作り方を作る
車輪の再発明
アイデアの再表現
さらに、俗っぽい言い方をするならば、ジェネラティブであることの「カッコよさ」がそこになければならない。平野啓一郎は「カッコいい」とは何かということについてさまざまな論点から考察しているが、まずそれは個人的なアイデンティティと深く結びついた多様なものであることを挙げている(注9)。
(中略) また平野は、「カッコよさ」には「恰好の良さ」という外観の美だけでなく、しびれを伴うような生理的体感があることを指摘している。
最も個人的なことが最もクリエイティブなことだ
その他固有名詞/キーワード
千葉雅也
アンチセンス
『数理科学』の表紙CG
Graflex Directions ”Visualization of Prime Numbers” (2024)
長井健太郎
Yuki Yamamoto ”Untitled (+RCDS)” (2024)
山本雄基
マット・ピアソン『ジェネラティブアート』
ジェネラティブアートとは大まかにいって自律的要素を含む芸術表現のことである
(中略)計算機こそ使わないものの、盆栽は人と植物のコラボレーションによる、自律性が組み込まれたアートだ。
Inigo Quilez
Rainforest
イマジナリー・ナンバーズ
木本圭子
オラファー・エリアソン
名和晃平
中山晃子
村山悟郎
Quasicrystal
西陣織企業HOSOOとのプロジェクト
Processing
Processingが単に幾何学図形の可視化ツールとしてではなく、アートを創るための道具として普及したのは、Processingにノイズ関数が組み込み関数として入っていたことによる影響が大きいだろう。
田所淳によるチュートリアル資料
http://yoppa.org
TouchDesignerやHoudini、シェーダコーディング
テクノ
IDM
オウテカ
SuperCollider
高速フーリエ変換
Autechre - Gantz Graf
MAX/MSP
池田亮司
永松歩『⽣成的図像における主題性,批評性』
久保田晃弘『遥かなる他者のためのデザイン』