英語での活用ポイント
英語科教育とシンキングツール
英語の授業の根本的な目標は、『英語がわかる、使える』にとどまらず、『英語を使って何かができる』ではないでしょうか。
児童生徒が授業で習得した「英語を聞く・読む・話す・書くスキル」を駆使して、何か新しい考えを構築し、それを外に向かって発信していく場面において、シンキングツールが子どもたちの思考の支えになります。
そのため、どのような言語材料を扱う単元であっても、外国語・英語学習においてはちょっとした表現活動の場面さえあればシンキングツールが非常に効果的に使えると言えるでしょう。
英語科でのシンキングツール活用の基本的な考え方
英語教育でシンキングツールを活用する際には
① 情報の収集・受信
② 考えを発散・収束するなどの整理
③ 考えの発信
という3つのステップを意識するとわかりやすくなります。
上記のステップを意識しながら授業の中でシンキングツールを取り入れることで、児童生徒が自分の思考を整理し、英語を使って表現をする活動がスムーズに行えるようになります。
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英語科でのシンキングツール活用のポイント
英語科でのシンキングツールの活用例
情報の収集
知っていることや調べたことを整理する際に、シンキングツールを活用することで思考が可視化され、考えが整理しやすくなります。
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考えを発散・収束するなどの整理
収集した情報をもとに自分の考えを発散・収束すること際にもシンキングツールを活用することで、よりスムーズに考えを整理することができるようになります。
また、考えを整理する際に視点を提示することでうまく思考を収束させることができるようになります。
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考えの発信
英語をつかって自分の考えを表現する際にも、シンキングツールを使って資料を作成していくことで、よりわかりやすく考えを発信しやすくなります。
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応用的な活用・ブラッシュアップのためのポイント
「考えを作る」という働きは、他の教科と変わりませんが、英語・外国語学習では、児童生徒が他教科と違い、「母語ではない言語で思考を作る」ことになるため、以下の2点を意識するとよりよい授業を設計することができます。
① 児童生徒の発達段階・言語の習得レベルを意識する
シンキングツールを用いる際、どの段階で英語を使うのか、それとも日本語で考えさせるのかは児童・生徒の発達段階、習得レベルに合わせて計画していく必要があります。
例えば情報の収集・受信の段階において、英語で書かれているWebサイトを読んで必要な情報を集めていくのはとてもレベルの高い活動です。日本語で情報を収集する時よりも、シンキングツールの助けが重要になってくるでしょう。
また、考えの発信においても、例えばプレゼンテーションを作成するとしたら、英語特有の話の組み立て方に注意を払う必要があります。ここでもまた、シンキングツールを用いてスモールステップで内容を組み立てることが新しい考えの構築をサポートしてくれるはずです。
②「英語を使って何かができる」授業を増やすことを意識する
英語の授業では、英語を用いて「物語を読んで感想を伝えあう」「ある社会的テーマについて調べ学習をしたのちに、解決策を話し合う」「日本食のレシピを海外に向かって発信する」「災害の経験をもとに、防災の心得をまとめ日本にいる外国人に利用してもらう」「お店の紹介ムービーを作成し、海外からのお客様を獲得する」など、全ての教科や分野の学習ができると言っても過言ではないと思います。
言語材料の習得にとどまらず、目の前の児童・生徒が一つでも[* 多くの「英語を使って何かができる」経験ができるようにいしきすることで、より児童生徒が主体的に英語を活用できる授業を設計していくことができます。
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