クラインの壺
読み:クラインのつぼ
英語:Klein bottle など
2次元位相多様体。埋め込み次元が4。はめ込み次元は3。
よく知られる図では壺とか瓶に見えるのだけど、もっと別の見た目にもなる。
8の字が半回転ひねりながら一周したやつとかね。
球面と2つの射影平面との連結和$ S_2 \# RP \# RPとかね。 次の投影図とかね。
https://scrapbox.io/files/689dea056bd7f7dfb7c4f970.png
水を入れて動きを見る実験は、よく行われているが、あくまで3次元での擬似的な図形を用いた営みであろう。
用いられるのが、有名なはめ込み図形から自己交差付近の円板を除去した「似非(えせ)クラインの壺」のことさえある。(菊池和徳による呼称)
また、この実験を上記の“8の字”形のはめ込みで行おうとすると、水を入れる取っかかりすらない。
クラインの壺には6点完全グラフ$ K_6を埋め込むことができる。(平面や球面では4点が限度だった。)
余談
YouTube解説動画でトンチンカンなこと言ってる質の低いのが同時多発してるな……こんなので数十万回も再生数稼いじゃだめだぞ。
「唯一実在する4次元図形」じゃねーよ!
関連
文献
菊池和徳: 「浅田彰『構造と力』の《クラインの壺》モデルは間違っていない ~ 一トポロジストの異論」, (2002-2009)