未知なるものの体系化
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*1276264560*ドラッカーのポスト資本主義第一章のレバレッジメモ:資本主義社会から知識社会へ
なにが産業革命をもたらしたか: 産業革命は知識の応用によってもたらされた。かつて知識は存在に関わるものだった。ところが、知識は行為に関わるものになった。資源となった。 第一段階として、知識は18世紀半ば以降100年に渡って道具、行程、製品に応用された。それが産業革命だった。同時にマルクスの言う疎外、階級、闘争、共産主義がもたらされた。
第二段階として1880年頃に始まり第二次世界大戦の末期を頂点として、知識は仕事に応用された。その結果生産性革命がもたらされた。生産性革命が階級と闘争と共産主義を打ち破った。
第三段階として知識は知識に応用されるようになった。それがマネジメント革命だった。知識は土地と労働と資本を差し置いて最大の生産要素となった。P.24-25 プラトンの時代から長い間、知識には二つの形しかなかった。ソクラテスは知識の目的を自己認識、つまり自らの精神的成長にあるとした。一方プロタゴラスは知識の目的をナニをいかに言うか知るにあるとした。知識とは、論理、文法、修辞、つまり一般教養を意味した。東洋でも同じだった。儒教とは何をいかに言うか知ることであり、人生の道であった。道教と禅宗では知識は自己認識であり知恵に至る道であった。 このように二派の対立があったが、知識は行為に関わるものではなかった。効用ではなかった。効用を与えるものは知識ではなくギリシャ語にいうテクネー(技能)だった P.34