知識には色々な種類がある
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自分自身を知ること、自分自身を啓発することを目的とした知識 P.61
何を言うか、いかにうまく言うか、を目的とした知識。
他人の自分に対するイメージを良くすることを目的とした知識。 P.61
何をするか、いかになすか、を目的とした知識。
ソクラテスの時代には知識だと考えられていなかった。
どうやって石を綺麗に割るか、みたいな。
体系的に教えられず、見よう見まねや実体験で覚えるものだった。
1700年から50年程度で発明された。
1751年から72年にかけて編纂された「百科全書」 「知識を労働者に与えることで労働者の生産性を向上させること」を目的とした知識。
知識が、労働者に与えることができる「資源」として認識された。
労働者->生産性の高い労働者 P.36
一七〇〇年以降、わずか五〇年の間にテクノロジー(技術)が発明された。テクノロジーという言葉そのものが象徴的だった。それは、秘伝の技能たる「テクネー」に、体系を表す接尾語「ロジー」をつけた言葉だった。
P F ドラッカー. ドラッカー名著集8 ポスト資本主義社会: 8 (Japanese Edition) (Kindle Locations 564-566). ダイヤモンド社. Kindle Edition.
機械技術:
1776年のワットによる蒸気機関(特許取得)など。
これにより「労働者+機械」という労働者単体よりはるかに生産性の高いシステムができた。
機械を所有する資本家とそうでない労働者に大きな格差が生まれることが危惧された(マルクス)
人力機織り機を自動織機へ、水車を蒸気ポンプへ、と考えると「道具を改良することで生産性を向上させること」を目的とした知識と言える。
道具->生産性の高い道具 P.38
管理技術:
1881年、テイラーによる科学的管理法。
>肉体労働者の仕事の研究、分析、組み立てに知識を応用した。
1907年、フォードによるフォードシステムなど。
「労働者の仕事を解析し、改良することで生産性を向上させる」ことを目的とした知識。
>教育訓練が生産性を爆発的に向上させた
>テイラーが知識を仕事に応用した数年後には肉体労働者の生産性が年3.5%~4%伸び始めた。これは18年で倍増することを意味した。テイラー以降今日までに生産性が50倍に増加した。P.51
仕事->生産性の高い仕事 P.43
メタマネジメント:
1950年頃、ドラッカーによるマネジメントの概念。
ここまでのストーリーは「Xに知識を適用することによってXの生産性を向上する」だった。
このXに生産性向上のための知識それ自体を代入する。
「生産性向上のための知識を改良することで、知識の生産性向上を向上させること」を目的とした知識。
知識->生産性の高い知識。