左派加速主義
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前提:そもそも今のままだと破綻する
だけど、「破綻よりも先に行く(加速する)ことでまだ見ぬところへ行く」という感じ
以前は少し誤解していたと思う
具体的なものは、私が「加速主義」に関するツイートから理解できる気がする
前提として、この本は「現状の資本主義のシステムでは人類は生き残れないよね」という一貫した主張を持っている
「それに対抗するイデオロギーの中の1つに、「加速主義」というものもある」と紹介
しかし、依然として加速主義に対して批判的な見方をしている
経済成長をますます加速させることによって、コミュニズムを実現しようという動きもある。それが、近年、欧米で支持を集めている「左派加速主義」(leftaccelerationism)だ。 加速主義は、持続可能な成長を追い求める。資本主義の技術革新の先にあるコミュニズムにおいては、完全に持続可能な経済成長が可能になると主張するのだ。 牛を育てるのには、膨大な面積の土地が必要となるが、どうするか?工場で生産される人工肉で代替すればいい。では、人々を苦しめる病気はどうするか?遺伝子工学によって解決可能である。
余剰を拡大再生産に振り分けても実は生産的じゃないよね、みたいな話なのか?nolimitakira.icon
しかし、バスターニのような楽観的予測こそ、晩期マルクスが決別した、あの生産力至上主義の典型である。これは、最近では「エコ近代主義」(ecomodernism)と呼ばれている。エコ近代主義は、原子力発電やNET(第二章気候ケインズ主義の限界〈大気中から二酸化炭素を除去する新技術?〉参照)などを徹底的に使って、地球を「管理運用」しようという思想である。自然の限界を認識して、自然との共存を目指すよりも、自然を人類の生存のために管理することを目標とするのだ。第二章でも触れたブレイクスルー・インスティテュートが広めているのが、このエコ近代主義である。 例えば、フランスの哲学者ブルノ・ラトゥールはこのことを「汝の怪物を愛せよ」と表現し、人類が作り出したテクノロジーという「怪物」を見捨てることは許されないと、エコ近代主義を擁護している*2。 「人の作りしもの...!」
加速主義は、冷戦体制崩壊後の左派を繰り返し批判してきた。標的にされたのは、有機栽培、スローフード、地産地消、菜食主義のような形での環境保全運動だ。これらの運動の性質上、ローカルな小規模運動にとどまらざるを得ず、それゆえ、グローバル資本主義に対して無力だと、加速主義は非難するのである。