命令とマネジメントの違い
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前提
プロジェクトマネジメント, プロダクトマネジメントとかの話は一旦置いておく
同じ意味で表記揺れしているであろうものがいくつかある
「専門家」と「マネージャー」
「技術者」と「レビュア」
本題
自分が、作業工程の全てを知っている場合は命令の立場を取るのでプロジェクトはうまくいく
俗に言う、プレイングマネージャーという状態。
これはマネージャーではなく、監督でしかない
これが出来るプロジェクトというのは「専門家が不要なもの」のみ
専門家が不要なプロジェクトはコモディティそのもので、別に自分がやる必要はない
高度なプロジェクトを進めていくにつれ、全貌をマネージャー1人が把握することは出来なくなってくる
専門知識を求められるプロジェクトであれば尚更
命令とマネジメントの違いを理解できてなくて、部下の成長の機会を奪っていることがある
関連:知識労働者は監督されえない
専門家とは何か
専門家は領域固有の知識によって、「判断」が出来る
専門家集団の中に「リーダー」という概念がある場合も多い
ソフトウェア開発における「テックリード」とかはまさにそう
マネージャーとは何か
専門家にとって決断を発生させない、判断のレイヤーで解決できるようにリソースを調節する
「専門家にとって何がボトルネックか?」というのを繰り返し問い、リソースを調達する
ボトルネック以外にリソースを注ぎ込んでも無駄なので、円滑に専門家が知的生産を行えるようにサポートする
ビジネス要件をもとに兵站を調節する
どのように顧客の要件が変化するのか・本質的な要求は何かを洞察するためにユーザーインタビューを行うこともある思う
要件定義を行うのは、構造の抽出に長けた、洞察が出来るスキルを持っていることが求められる
要件定義には込み入った専門知識は不要だが、抽象的な構造の理解は必須
フルスタックソフトウェアデザイナーがPMをする
ポスト資本主義でも述べられている、専門家はマネジメントできないという概念の理解が深まった
専門家とマネージャーは分けて考えるべき
専門家とマネージャーは兼任できない