合意形成のレイヤー
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「分散合意形成に基づく仕組み」=社会というのは、現状の土地のあり方を決める政治でもある程度似たところがある /emoji/twitter.icon それに加えて、最近思っていることの続きを放流してみます。ブロックチェーン……というより「分散合意形成に基づく仕組み」とは、つまり社会です。主義主張や利害が異なる人たちが参加するバーチャル社会です。 社会が抱える諸問題は、強制力で解決できる問題もあれば市場原理で解決できる問題もあるでしょう。しかし私たちの社会の原則は、異議申し立てを積み上げ、熟議し、民主的な手続きにより改善していくことが正攻法と考えられています。
スピードが遅い、実地に基づいた政治では市場原理で機能していないところも多い(話し合いに頼られている) しかし、今のクリプトの世界では市場原理によって意思決定されている /emoji/twitter.icon そのような社会的プロセスを、デジタル技術を援用して公正に効率的に機能するよう構築できたなら——それは現代の複雑で厄介な諸問題を解決する上でとても強力なツールになるはずです。それがブロックチェーンなのか、別のツールなのかは分かりませんが、可能性はある。そんな思いを持っています。
/emoji/twitter.icon そうですね、今のブロックチェーンはどちらかというと話し合い抜き、市場原理でドライブする作りが主流です。ただDAOの議論では株主総会的なガバナンス機能の話題がありますよね。その先に、なんらかの社会的合意形成のシナリオが作れる可能性があるのかどうか、そんな事を考えています。 /emoji/twitter.icon 市場が決めるのは、価格や買い手です。「誰がブロックを検証して報酬をもらうかを決める」のはこのレイヤー。一方、株主総会では議題への可否を投票しますよね。だから合意形成のレイヤーが違う。 例えばTezosは仕様変更のガバナンスをプロトコルに組み込んだし、初代The DAOはガバナンストークンによる投票を取り入れた訳ですよね。これらは議題を投票で決めるという意味で、pureな市場とは違う機能を持っていると思います。 なお"pureな市場"という言い回しを使いましたが、これは話し合いによらず市場原理のみで決めるといった意味合いで使っています。 そして、"話し合い"を含む株主総会に類似したガバナンス機能を作って動かせるのなら、その延長で民主主義を実装できるのではないか。これが思考の出発点です。