問題は、教育の施策の効果測定などに遺伝子と介入の相互作用を検証したものが皆無と言えるほど少ないことにある
3つの方法が提示された
高い方を削って全体を均す
遺伝的にリスクの高い人に投資をして、不平等を最小化する
恵まれた人たちの成り行きをさらに良くする
1つ目はないだろう。が、これらを判断するような研究がなされていないことにそもそもの問題がある。特に教育の介入について。
遺伝情報が間違って使われるリスクを気にしすぎたり、優生学のイデオロギーを認めることになりかねないという懸念の大きさによる。
これでは、臭いものに蓋をしている状態。それは新たな道具を、介入が誰にとって役立っているかを知る道具を手放すことに等しい。