公平性と遺伝率の高さは、必ずしも対立しない
教育の期間が1年伸びると、人々の健康状態が改善した。
しかし、条件付き。この改革が最も大きい影響を与えたのが、太りやすい遺伝の影響が大きい人たち。そこが改善されたので、平均が上がった。
ファミリー・マネジメント
10代の子どもたちの友人関係や門限等を、あまり抑圧的にならないように監視することで、遺伝的にアルコール関連問題を抱えやすい人たちが抱えにくくなった。
高校数学の習熟度別クラス編成は、何がどう効果があったのかはわからないが、数学をドロップアウトさせにくい傾向があった。
どの事実も、施策を全体に施したが、遺伝的に不平等になり得る人たちにのみ改善が見られた。
よって、公平性と遺伝率の高さは対立しない。