竈
物語論
かまど竈門釜戸
竈やイロリのまわりを三回まわることで新しい身分を獲得したり秩序を更新するという風習も少なくない。以前、農村などでは嫁入りする娘は竈敷の縁側から前庭に降りて旧実家を発ち、婚家について上間の戸口から入って台所に入り、竈の周囲を二回まわって座敷にあがり、そこで三九度の固めの杯をする風習があった。竈を三周することではじめて婚家の竈神の庇護下にはいり、その成員となるのである。ヨーロッパ社会でも、誕生や婚姻の他、下男下女を採用したり家畜を購入するさいなどに、竈を三回まわってその家の成員とする風習があったようである。出典:飯島吉晴(2007)『竈神と厠神 異界と此の世の境』講談社
ジブリアニメは何故わかりにくいのにわかりやすいのか に竈が多く出てくる。女性の通過儀礼としての竈でもあった。カルシファ