ポモドーロテクニック
〈ポモドーロテクニック〉は、タイマーを使ったタスク実行・タスク管理手法です。ポモドーロとはイタリア語でトマトを意味し、トマト形のキッチンタイマーを使うイメージからこの名前がつけられました。 名前の通り、ポモドーロテクニックはタイマーを中心に進めます。まず二十五分のタイマーをセットし、その二十五分間だけは単一のタスクに集中します。その後、五分の休憩を入れます。この三十分(二十五+五分)を一セット(1ポモドーロという単位)にして、タスクの実行を続けていきます。
その他の実行手法でも、タイマーを使うものはありますが、それらとポモドーロテクニックには、大きく二つの違いがあります。
一つは、作業時間を二十五分間に固定していること。あの作業は三十分、この作業は一時間と仕事の大きさに応じて時間を割り当てるのでなく、逆に「この作業を二十五分間だけ進める」という固定した時間フレームに作業を割り当てます。
もう一つの特徴は、GTDと同様に〈レビュー〉が組み込まれている点です。全体の進捗を確認し、優先順位を再設定する工程がポモドーロテクニックにもあります。その工程では、作業の進め方自体が適切であるのかも確認されます。ここで、作業単位が均一になっている効果が発揮されます。Aという日では六セットできた。Bという日も同じく六セットできた。しかし、Cという日は三セットしかできなかった。さて、どうしてだろう、といった視点が持てるようになるのです。この視点は管理手法を改善していく上でおおいに役立ちます。
有用な情報源は、Staffan Noetebergによる『アジャイルな時間管理術 ポモドーロテクニック入門』ですが、現在入手しにくくなっています。ウェブで検索しても情報はいくつも見つけられますが、一応私が解説を書いたブログ記事(※)のURLを掲載しておきます。 ■ポモドーロテクニックの特徴
・一度にやることを限定する
・タイマーで25分計り、その間は単一のタスクに集中する
・その後5分の休憩を挟む
・全体の進捗を管理し、作業の進め方そのものも改善していく
■ポモドーロテクニックが合う人
・行動の実行において高い裁量を持つ人(誰かの命令に逐次従わなくてよい人)
・毎日同種の作業を行う人(作家やプログラマーなど。営業などには向かない)
最近新刊がでましたrashita.icon
takahrt.icon ポモドーロテクニック
キッチンタイマーなどを使って、25分のワークと、5分の休憩時間、合計30分(これを1ポモドーロと言います)を繰りかえすテクニックですが、1ポモドーロごとに仕事の種類を変える人と、4ポモドーロや6ポモドーロを1セットにして同じ種類の仕事を続ける人がおられるようです。
みなさんならどちらで行いますか?
玄武.iconポモドーロはワークと休憩を交互にするということだけ取り入れて厳密な1ポモドーロでの管理はやめてしまったのですが、やっていたときはその仕事に割り当てた時間までセットを繰り返して、それを超えたら別の仕事に変えていました。
ぷーあるちゃ.iconどちらかというと後者かなと思います。
sta.iconセットに従うとは限らないですが、後者です
ポモドーロはある仕事Aについて、集中に成功することを目指すために使うことが多いです
集中に成功=上手く言えませんが「エンジンが入る」&「サクサク進める状態に入る(至れる?)」
集中に成功したと思えたら、そこでポモドーロはやめます
たとえば25分タイマーが鳴ってもそこでやめずに続けます(音はうるさいので止めますが)
運が良ければ1ポモの間に成功します
運が悪ければ4ポモくらいしても「今日はなんか微妙だなぁ」となります
それでも進展はしているので「やらないよりははるかにマシ」ではありますが
たぶん以下の文脈がある(≒創造性は必要だがゆとりがある)
基本的に一人で邪魔されることなく取り組める
基本的に締め切りはないか、あっても緩い
正解や終わりのない仕事や趣味に対し、どこまで追求していけるか
takahrt.icon ここ一週間ほど両方を試してみたのですが、以下のような感想となりました。
1ポモドーロごとに仕事の種類を変えた場合:1ポモドーロの25分一回ではようやく仕事の入口に立ったばかりということもあるので、継続したい欲がでる。文章や数値を触る仕事ならまだいいが、マウスで絵を書いてるときなど止めるのが難しい。別の仕事をすることが気分転換になる。後者より疲れは少ない。仕事の進捗はゆっくりになる。複数のタスクの資料や素材で机が狭くなる。
6ポモドーロをセットに同じ種類の仕事を続けた場合:前者より集中できる、過集中気味。仕事の進捗は早くなる。疲れやすくなり4ポモドーロ目くらいで「あと何分?あと何回」とタイマーを見ることが多くなる。たとえば1日中個室でデスクで自分のワークに専念できる日だとしても、6ポモドーロを2回(360分・6時間)行うのは疲労してしまい無理がある。6+4ポモドーロ(300分・5時間)が私の限界。
余談だが、限界が計れたのは良かった。
5分の休憩では瞑想したり、焚火が燃える動画を眺めてます。
疲労を抑えて、進捗がゆっくりを良しとできるなら前者、進捗を早くして短期決戦でやりたいなら後者で、使い分けできそうです。
玄武.icon確かに、自分にとっても連続してやる必要がある時にこそポモドーロは活きてきそうです。