タスクシュート
根拠
対策
セクション内でタスクが収まるかどうかを確認するには、タスクシュートが必要なので、タスクシュートを作った上でラップタイム(セクションの区切り)を意識するようにしてみる TaskChuteを使うことで、タスクシュートという概念を得ることができる
〈タスクシュート〉は、タイムライン式の管理法です。具体的には、一シートに一日分の「これまでやったこと」と「これからやること」を集め、一分以上かかる行動はすべて見積もった上で、すべての行動を終えたら何時になるのかをリアルタイムで算出していきます。
いささか込み入った管理法に思えますが、実際やることはそれほど難しくありません。一日の行動を一つのラインに載せていき、このまま行動したらどうなるかをシミュレートするだけです。行動の開始時刻や終了時刻を入力するのは、そのシミュレーションの精度を上げるためだと思えばよいでしょう。
このタスクシュートは、二つの大きな特徴を持ちます。一つは、一日のタイムラインにタスクを載せること。もう一つは、繰り返しを活用することです。これら二つの特徴は絡み合い、一つの大きな効果をもたらします。
まず、タスクシュートでは、その日に行動すること逐一記載します。些細な行動であっても構いません。むしろ些細な行動を記入することにこそタスクシュートの真骨頂があります。9:15に朝食を食べる、9:32に家を出るなど、細かい行動であっても一日のシートに書き込みます。
すると、自分の立てる〈計画〉が、いかに無理なものなのかがありありと自覚されるようになります。タスクシュートにのほほんと「今日やること」を入力していけば、すぐさまタスクが溢れてしまうでしょう。終了予定時刻は深夜になり、最悪明日になります。それが私たちの立てる「一日の計画」なのです。 私たちは頭の中で「できもしない一日の計画」を易々と立てます。実働六時間のところに、十五時間ほどの作業を〈計画〉してしまうのです。そして、それを気合いや根性で乗り切ろうとします。無理です。初めから無理な〈計画〉なのです。タスクシュートを使うと、その無理さ加減が可視化されます。
では、どのような計画であれば無理ではないのでしょうか。簡単です。昨日実際にやったことが中心になった計画です。その計画は、頭の中で作る計画よりもはるかに現実性が高くなります。タスクシュートがリピートを重視するのはそのためです。「できたこと」を繰り返すリストは、「できやすい」のです。
■タスクシュートの特徴
・タスクシュート(メソッド):TaskChute(ツール名)
・タスクを一日の時間軸に置く
・ルーチンを無視しない。むしろ重視する
・ログの活用が主体となる
■タスクシュートが合う人
・パソコンやスマートフォンを日中使える人
・毎日同種の作業を行う人
・作業の裁量は高くても小さくても構わない