セクション
一日における一定量の時間の帯を〈セクション〉と呼びます。もちろん時間には実体がないので、あくまで認知的な帯です。たいていはタスク管理(スケジュール管理)ツールの上で表現されます。 たとえば、普通に「一日のタスクリスト」を作るのではなく、そこに区切りを入れて、午前中までに行うタスク、午後3時までに行うタスク、午後6時までに行うタスク、といった分け方をすれば、セクションを作ったことになります。
このような区切りを設けると、タスク実行に良い効果が生まれます。たとえば、休日は自由時間がたっぷりあるので、やりたいことをたくさん達成できるように思いますが、実際はなかなかうまくいかず、時間を浪費しがちです。それは結局、時間がたくさんあるがゆえに、「今別にこれをしなくてもいいな」と思ってしまうからです。切迫感がなく、集中力が湧きにくいのです。
待ち時間などの限られた時間の方が、思った以上に作業がこなせたりすることが、区切りの効果を表しています。時間が区切られていると、「今これをやるのだ」という気分になりやすいのです。
多くの人は、お昼休みや退社時間だけがセクションの節目となっていて、一日三ブロック程度の分割になっているかもしれません。セクションの効果を考えると、もう少し細かい区切りを入れてみるのもよいでしょう。