2024/09
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Autumn
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Cosense 先月からちょっと停滞しているけど、月ごとのページは作っておく
落語速記はいかに文学を変えたか
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11月刊行予定
「きちんと知りたい」に応えるドイツ哲学ニュータイプの入門書
気鋭の執筆陣がドイツ哲学の魅力を存分に引き出し、「難解」イメージを払拭した平易な概説書です。ドイツ哲学の巨匠たちを世紀別に分類し、思想のポイントをコンパクトにまとめるとともに、新しい思想家たちもとり上げました。
◎ 好評『現代フランス哲学入門』の姉妹版
◎ ドイツ哲学の巨匠たちを網羅
◎ 哲学者たちの相関関係を図解
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「きちんと知りたい」に応える、フランス現代思想の最新版入門書。気鋭の執筆陣がフランスの思想家たちの魅力を丁寧に解説しました。19世紀から現代まで、120名の重要人物を紹介しています。理解を助ける図説や、歴史と社会背景を学べるコラムも多数掲載。これから哲学を真剣に学び始める人にまず選んでもらいたい1冊です。
◎ 現代フランス哲学の主要思想家を網羅しており、大学の「哲学」科目の教科書に最適。
◎ 「もう少し詳しく知りたい」「深く学びたい」読者の知的探究心に応える一冊。
◎ 「思想」の背景に重要な役割を果たす歴史家や芸術家たちも紹介。
(…) すると返却後、複数の学生から反論の意見が寄せられた。提出した文章はインターネットで調べた内容を翻訳ツールの助けを借りながら自分で翻訳して書いたものである。それゆえ私の個性の産物だ。なるほど、百度の情報を参照して、なおかつ翻訳ツールを使って日本語の文法その他を確認したら、似たような文章ばかりになるのは当然だろう。何のことはない、ChatGPTを使っていなくても、やっていることは生成AIと同じだ。ChatGPTを使う代わりに、自分が生成AIに化しただけだったのである。
これが妙な言い草であることは重々承知だ。脳の機能をふまえて編み出されたのが人口知能であるから、人間が生成AI化するというのは、まったくもっておかしい。だが少なくとも現時点においては、生成AIには不可能であっても人間にだけできることがある。最も簡単な例でいえば、インターネット上にない情報を紙の本や体験から仕入れてアウトプットすることは、人間がそれらを入力して生成AIに学ばせないかぎり難しい。まだ人間にしかできないことはたくさんある。私が直面したのは、人間が保持すべきと私には思われる可能性をあっさり放棄して、生成AIの情報処理とほぼ同じ道筋をたどって文章を書くことに、まったく疑問を抱かない面々だったのである。
(…) そして何より重要なのは、いま問題にすべきが政治的なイデオロギーの問題にとどまらないということだ。人間が生成AI化していく事態は、遅かれ早かれ、世界中の現象と化していくように思われてならない。生成AIが人間の仕事を奪うことよりも、人間が生成AI化していくことのほうが、私にとっては恐怖である。
ー「私の上海游記 5 便利店の賢人」夏 申/紀伊国屋書店 scripta (スクリプタ)summer 2024
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紀伊國屋書店出版部(2024/07発売)
内容説明
紀伊國屋書店出版部の無料冊子
目次
外古典のすすめ14 人生を賭けた復讐劇~ゾラ『ナナ』の巻 斎藤美奈子
ROADSIDE DIARIES 移動締切日37 都築響一
未来を生きるための漢文16――諸子百家 法家編 安田 登
そして繊細の精神は光を放ち6――ストラスブール 津崎良典
わたしの上海游記5――便利店の賢人 夏申
捕物帳と江戸ことば2 いろいろな小 今野真二
book review 『音と脳』 最相葉月
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で、いろいろ考えていて、結末がないという意味では連載中のマンガをリアルタイムで追うのも似ているかもしれないということに気づいた。
連載中のマンガは毎週、途中で終わる。次回までの6日間、途中で終わって動きがないままだ。アニメだってテレビ放送をリアルタイムで見ていたら同じ。
それに、本当に物語が完結する(=連載が終了する)のなんていつなのかは誰もわからないのに、みんなその状態を普通に思っている。
だからマンガを連載で楽しんでいる大多数の人たちは、僕に比べると「結末がない」ということに耐性ができているのだろう。むしろ、好きなマンガに対して完結(=連載終了)してほしくない、という人の方が多いようにも思う。
一部の図書館は、別の解決策に取り組んできた。「制御されたデジタル貸出(CDL)」である。CDLのプロセスでは、図書館がすでに所蔵している物理的な書籍をスキャンして、権利侵害の危険がない安全なデジタルコピーを作成し、そのコピーを「所蔵数と貸出数」が1対1の比率となるように貸し出す。 インターネットアーカイブは、この手法を早期に始めた先駆者だった。
デジタルコピーが貸し出されているとき、その物理的な書籍は貸し出し可能リストから除外される。物理的な書籍が貸し出されれば、そのデジタルコピーは利用できなくなる。図書館にとってのメリットは明らかだ。デリケートな書籍を破損の心配なく配布できる。設備工事の際にも利用者がアクセスできるようにしたまま、大量の蔵書を施設の外に移動させられる。また、古い作品やもう手に入らない貴重な作品が検索可能となり、それらの作品に書籍として第二の人生を歩むチャンスを与えられる。地元の図書館の書籍購入資金を自分たちの税金で賄っている図書館利用者も、制限なく書籍にアクセスできることから利益を得られる。
残念なことに、出版社はこのモデルがおもしろくない。2020年には4つの出版社が、CDLプログラムをめぐりインターネットアーカイブを提訴した。この訴訟で最終的な焦点となったのは、ライセンス供与を受けたアグリゲーター業者を通じてすでに市販されていた127冊を対象とするインターネットアーカイブの貸し出し行為だった。原告の出版社側はインターネットアーカイブを多数の著作権侵害で訴えたが、インターネットアーカイブ側は、自分たちのデジタル化と貸出プログラムは書籍のフェアユースであると主張した。第一審裁判所は出版社側を支持し、9月4日に第2巡回区控訴裁判所が、基本的な論拠に若干の修正を加えた上でその判決を改めて支持した。
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クイックアクセスの保存場所
%AppData%\Microsoft\Windows\Recent\AutomaticDestinations\f01b4d95cf55d32a.automaticDestinations-ms
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拙訳サルトルの自伝『言葉』が増刷されました。「読む」と「書く」の二部からなり、少年時代が語られます。その冒頭は、加藤周一の自伝『羊の歌』にも影響を与えたようです。一人の少年が文学にいかに魅了されたのかが活写される名作です。何かの折に読んでいただければ、嬉しいです。
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匡
ただす
キョウ
匡正
キョウセイ
ただしく直すこと
デイヴィッド・ストラウス『生ける憲法』を読み終わって、俄然、アメリカ合衆国憲法に興味が出てきた。阿川尚之『憲法で読むアメリカ史』をキンドルで落とした。一瞬で空から降ってくる。便利。昨晩ちょっと読みかけたところに『ザ・フェデラリスト』が出てきた。やっと取りまとめられたアメリカ合衆国憲法を成立させるためには全13州のうち9州以上の批准が必要で、そのなかでも重要な州だったニューヨーク州は共和派の反対世論の方が強かった。それに対して憲法草案に関わった3人が批准のための投票までの1年弱、新聞に投稿し続けた論文集が『ザ・フェデラリスト』。フェデラリストとは連邦派を意味する。抄訳版が岩波文庫、全訳版が福村出版から出ているのがわかった。福村出版のものは欠品でもとの値段が15,000円もしたので中古価格は5万円くらいになっている。ふざけんな。というわけで国立国会図書館サーチで探すと国立国会図書館デジタルコレクションに上がっていた。1編の論文の分量も結構なもので、しかも内容も難解。こんな文章が新聞に載っているというのもちょっと凄いな、と思った。 ということで、今朝は*1『ザ・フェデラリスト』の第10編「派閥の弊害とその匡正策」を読んだ。「匡正」はキョウセイと読む。正しく直すことを意味する。匡は「ただす」とも読む。
文章の中に、「公正」「正義」「善」と出てきて、朱喜哲『〈〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす』と繋がった感じになっている。ここで話をうんと端折る。いまソーシャルネットワーク、ソーシャルメディア、いやもっと足元に寄せると僕らの生活しているインターネットで、僕らが晒されているこの問題は*2、実は政治の話だったのだ、という気付きがあった。政治っていうと国際問題とか戦争とかの話だと考えてしまうけど、もっと足元に転がっているようなものに見える。見えるようになったらそうとしか見られない。トンカチを握っていると全てがクギに見える。ドライバーを握っていると全てのネジを外してみたくなる。 ザ・フェデラリスト
アレクサンダー・ハミルトン
ジェームズ・マディソン
ジョン・ジェイ
訳: 斎藤真
訳: 武則忠見
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『ザ・フェデラリスト』(英: The Federalist Papers)は、アメリカ合衆国憲法の批准を推進するために書かれた85編の連作論文である。これら論文のうち77編は、1787年10月から1788年8月まで「ザ・インデペンデント・ジャーナル」と「ザ・ニューヨーク・パケット」に連続して掲載された。これに他の8編を加えて編集したものが、『ザ・フェデラリスト:すなわち新憲法』と題されて1788年に2巻本でJ. & A. マクリーンによって刊行された。この連作の正しい題は『ザ・フェデラリスト』であり、『ザ・フェデラリスト・ペーパーズ』という題は20世紀になってから使われるようになったものである。
論文の掲載当時、執筆者は極秘扱いとされたが、明敏な評論家はそれがアレクサンダー・ハミルトン、ジェームズ・マディソン、ジョン・ジェイの3人の可能性が強いと推量した。1804年にハミルトンが死んだ後、彼が書き上げた論文のリストが公開された。それに拠ると論文の3分の2強はハミルトンが書いたとされており、マディソンの作品と見られていたものまで含んでいた(第49-第58、第62および第63の各篇)。1944年にダグラス・アデアが行った学術研究で下記のように執筆者を仮定した。これは1964年に行われた文章のコンピュータ解析でも裏付けられた。
アレクサンダー・ハミルトン(計51編、第1、第6-第9、第11-第13、第15-第17、第21-第36、第59-第61、第65-第85)
ジェームズ・マディソン(計29編、第10、第14、第37-第58、第62、第63)
ジョン・ジェイ(計5編、第2-第5、第64)
第18篇から第20篇はマディソンとハミルトンの共作だった。
end