知識の呪縛
「一度知ってしまったら、その知識に縛られる」という現象。
一度知識を得てしまうと、それを知らない状態を上手く想像できなくなってしまう。
何かを一度知ってしまったら、それを知らない状態を想像することはきわめて難しいということであり、知識がその人を呪縛(心理的に自由をうばうこと)するということである。
つまり、自分はよく知っていることを誰かに伝えようとする時、「自分にとっては既知のことだからこそ、逆に相手にうまく意図が伝えられない」ということになる。
自分が知っていることは要約して抽象的な言葉で表現してしまうことが原因らしい。
1. 知識の呪縛から完全に逃れることは出来ない
2. 抽象的な単語(専門用語)を伝えた後に、それをわかりやすく具体的な単語(ふつうの言葉)に言いかえる
3. 相手の理解度の確認を行いながら話す
4. 新しい視点を得る
「正しい答えを導き出す」ためには、専門知識が必要だが、「正しい答えを伝える」際は専門知識が邪魔するようになる。
以前知らなかったことをある時点で知ってしまうと、その瞬間から、過去の自分も他人もそのことを知っていたと思ってしまう傾向のこと