情報共有の失敗
情報共有 - 失敗
ヒューマンエラー
本当は情報共有の問題である。
形骸化と既成事実化こそ事故の根源である。
システム設計者、事業管理者、作業管理者の間で、わかったつもりになっていることが、事故の温床となる。
個々の事故の形態は偶然の産物にすぎない。
事業の初めのうちは情報共有がうまくいく。
しかし、時間とともに形骸化する。(経年劣化)
大半のヒューマンエラーの原因は、事故以前に、現場で、危ないな・使いにくいなと気付かれている。
(事故が起こる可能性を認識したまま放置することは、責任者は刑事責任を問われる。しかし形式上、責任者でなければ法的には白に近い灰色になる。)
成果主義
情報(秘訣やノウハウ)を出すことは自分の評価(成果)を下げることになる。
セクショナリズム
部門間交流が無いため、何を出したらいいのかもわからない
ネガティブな情報も、再発防止を目的とすれば、共有する意味があるのですが、そういうものを排除する風土があると、ありきたりのどうでもいい情報しか掲載されません。
使い勝手
新たに作業が増える場合は、熱心に使用する人はほとんどいない。
運用ルールがしっかりしていないと、無駄な情報で溢れ、有益な情報が埋もれてしまう。
問題解決
情報共有で今解決すべき問題は何か。
経営者自身がシステムさえ入れれば何とかなると思っていたり、経営者自身が「あとはおまかせ」と関与しない場合。
問題も見えないのに、ただ情報を提供しろでは、共有できるはずがありません。
情報品質
価値のない情報が混じっていると、ユーザーは探すことに疲れて、隠れている かもしれない情報を掘り出そうとすらしなくなってしまう。
現実問題、情報共有はインセンティブないと行われない
官僚制の逆機能
言った言わない