官僚制の逆機能
マートンによる官僚制の逆機能(過剰同調と目標の転移)
官僚制の逆機能という言葉はロバート・キング・マートン(Robert King Merton)が言い始めた。
(例:規則に無いから出来ないという杓子定規の対応) (例:役所窓口などでの冷淡で横柄な対応)
(例:膨大な処理済文書の保管を専門とする部署が存在すること)
(例:縦割り政治、専門外管轄外の業務を避けようとするなどの閉鎖的傾向)
これらは、一般に官僚主義と呼ばれているものである。 例えば、先例がないからという理由で新しいことを回避しようとしたり、規則に示されていないから、上司に聞かなければわからないといったようなものから、書類を作り、保存すること自体が仕事と化してしまい、その書類が本当に必要であるかどうかは考慮されない(繁文縟礼)、自分たちの業務・専門以外のことやろうとせず、自分たちの領域に別の部署のものが関わってくるとそれを排除しようとする(セクショナリズム)、というような傾向を指し示している。