安全文化
「組織事故」という本を書いたイギリスの心理学者ジェームズ・リーズンによると、組織がよき安全文化を獲得するために、4つの要素を「エンジニアリング」しなければならないと言う。 氏はこんなことも言っている。
「生産性向上へ向けての努力の結果は、利益の増大、損失の減少などの明らかな結果としてすぐ見える。だから生産性向上への努力は進めやすい。しかし安全性向上の結果は数値的には見えず、ただこれまでと変わらず何も悪い結果が起こらなかったという事実によってしか確認されない。そのため安全性維持向上のため の努力はどうしても継続が困難になる。」