モラルハラスメント
フランスの精神科医、マリー・フランス・イルゴイエンヌが提唱した。 加害者になりやすいのは、自己愛性のパーソナリティーの持ち主とされ、その場合攻撃が執拗で対処が難しいとされている。
加害者の特徴
いつも自分が優位に立ち、賞賛が得られないと気がすまない
他人の気持ちに共感することや、心を通わせあおうという気持ちがない 他人にあこがれて近づいても、すぐに嫉妬で心がいっぱいになる
他人をほめることをしない。欠点をあげつらい、いつも悪口をいっている
自分の考え方や意見に異を唱えられることをいやがり、無条件に従うことを要求する 自分の利益のためなら、他人を平気で利用しようとする
自分は特別な人間だと思っている
モラルハラスメントの加害者は自分こそが被害者だと訴えたり、第三者の前では“とても良い人”として振舞うことが出来たりと、自分を正当化するすべに長けています。なので、周りの人間がモラハラ加害者だと気づきにくい傾向があります
モラルハラスメント的な「議論」の特徴
1. 会話の内容ではなく、議論で相手に勝つという形式を目的にする。論争に勝って相手を貶めて自分が偉く感じることを目的とする議論であって、まともな議論ではない。
2. 支配・被支配の上下関係の中で論争をしかける。
3. 相手が反応しなければ、相手を嘲弄し、挑発する。
4. 独断的に結論を引き出す(そのために、専門用語や抽象的な言葉が使われる。)。
5. 自分は相手より物事を知っている、普遍的な真実を知っているという言い方をし、話を一般化する。
6. 言葉本来の意味と無頓着に専門用語を使い、表面的知識をふりかざし、物知り顔で話す。 7. 一見論理的に見えて実は論理ではない似非論理を多用する。首尾一貫性もない。
このように、目的と手段の双方において歪んだ論争をしかけるのですね。