フォーディズム
「企業は利益を追求するものではなく、社会に奉仕するものである(フォードは多額の寄付をしていることでも知られています)。消費者に対しては良い製品を低価格で供給し、労働者には可能な限り高賃金を支払い、利潤は内部に留保し外部からの支配を避ける」
第2の意味は、フランス・レギュラシオン(調整)学派の用法であって、そこでは「フォーディズム」は第2次大戦後、先進資本主義諸国にみられた、製造業を中心とする持続的高度成長のマクロ経済体制を指す。
この経済学派におれば、戦後から1970年代初頭までの先進諸国の成長の秘密は、大量生産-大量消費の蓄積体制が成立したことにあり、そしてその蓄積体制は、労働側がテイラー主義を受容する代わりに経営側は生産性に比例(インデックス)した賃金を提供するという新しい労使妥協によってもたらされた。 要するにフォーディズムとは、大量生産-大量消費のマクロ経済体制であるが、それは他ならぬテイラー主義受容-生産性インデックス賃金という労使妥協(調整様式)によって導かれたという点が重要である。
1970年代以降の長期不況と国際競争激化は、フォーディズムの崩壊と、アフター・フォーディズムをめぐる各国間の闘争を意味する
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