なぜ非同期テキストコミュニケーションは進まないのか
進まないとは浸透しないという意味。
sta.icon含め、できる人たちにはピンと来ない理由がたくさんあるようだ。
以下はsta.iconの観測範囲に基づくものであり、明確な研究やアンケなどで調べたわけではない。
タイピングが遅い
書き言葉に慣れていない
極端な例だが、デジタルが身近になってない40代には「文字入力は仕事で使うだけ」「あとはまあLINE使うくらい」が多い
またリテラシーとあるように、そもそも「読む書く」は「聞く話す」よりも特別な能力
鍛えなければ身につかないし、自然と身につくものでもない
文字入力環境が生産的ではない
ちゃんとした机と椅子を使って、でかい(というより小さすぎない)モニタ使って、キーボもRealForceとか使って、(文字入力先のツールやブラウザが動く程度に)PCもちゃんとメンテする or 高価なやつを使う……はエンジニアには当たり前のこと 顔を見て話すという信念が強い
生産性よりも場の調和や空気の維持・踏襲が重要という信念が強い
これは自覚していないこともある
生産性追求がそもそもマジョリティではない
非同期という概念を知らない
テキストコミュニケーションという概念を知らない
非同期テキストコミュニケーションという概念を知らない
わかりにくいが、テキストコミュニケーションは知っていても「同期的に相手の反応を待ち続けて一通り落ち着くまで付き合う」「メンションしたら常に即座に反応して当然だろがボケ」と考えている人がいる
非同期テキストコミュニケーションを行えるツールを知らない
非同期テキストコミュニケーションを行えるツールの導入が許されていない、あるいはハードルが高い
非同期テキストコミュニケーションの経験が不足している
知らない人がいきなりできるようになることではないので、訓練が必要
だが
(特に年配の)人は訓練したがらないし、若い人と比べて上達の伸びも乏しい
日常的に忙しすぎて訓練する暇がない
非同期テキストコミュニケーションに求められる自律性を持つ人がそもそも少ない
コミュニケーションスタッキングを第一に行うべしとする信念が強い
コミュスタはsta.iconの表現。他にグルーミングという表現もあり、親近や親密を重ねることの意。 疑いもしないので、分離するとか必要量にまで減らすとか発想を持てない
非同期コミュニケーションはコミュスタが行わないため、絶対視している人から見ると論外に映る
極論だが「仕事において親しさや仲の良さなんて必要ねえだろ機械的に情報だけやりとりすればいいんだ」と言われてるように解釈する(ことしかできない)
(頭の処理能力に問題がない場合、たいていは)喋って聞いた方が速い
が、それでも書くのはそれなりの効用があるからなのだから、それを知らない
あるいは知ったつもりになっていて信じていない
無能を知られたくない
対面会議は「n人でやる」ものだし、議事録を書かなければ残らないし、書いても全部が残るわけではない
体裁などを気にする無能には都合が良い
非同期テキストコミュニケーションではこれができない
(以下は社会的手抜き本を読んだ上でもsta.iconの印象)
非同期だと一人一人が自分でアウトプットをする必要があり、かつ、そのアウトプットは見える
手を抜きづらい
ので社会的手抜きに染まっていると強烈な抵抗感がある
集団浅慮もある。特に40代は「対面で一緒に過ごして密に」な時代を生きており、生き残っている上層部は横のつながりが強い。まさに集団浅慮に陥っている よって強烈な抵抗感がある
当たり前すぎておそらく言語化はおろか、自覚さえ厳しいのではないか?sta.icon
memo:
「めんどくさい」という理由も多分にあるのだがちゃんと紐解いていきたい
対面だと場の強制力があるので面倒でも頑張らざるをえないが、非同期テキストだとその強制力がない