流れよわが涙、と警官は言った
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フィリップ・K・ディック作/友枝康子訳
ハヤカワ文庫SF・長篇
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000010807/
概要
ディックの代表作のひとつ。
主人公は3000万人の視聴者をもつ人気テレビ番組の司会者、ジェイソン・タヴァー。しかし、ある朝に彼が目覚めると、自分を知る者は誰一人いなかった......。
アイデンティティの崩壊を描く、まさにディックらしい作品。
おすすめポイント
良くも悪くもディックらしい作品。
この作品は、ディック作品の中でも冒頭部が一番面白い作品だと思います。特に自分が誰からも忘れ去られるという恐怖は現代人にも共通するものでしょう。
残念なのは、途中でプロットがガタガタに崩壊するために非常に読みづらくなってしまうという点です。
擁護するとすれば、良くも悪くもディックらしい作品である、ということになるでしょうか。
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