夜来たる
https://gyazo.com/9e421ca51bbbc7787db67fd2060748fd
アイザック・アシモフ作/美濃透訳
ハヤカワ文庫SF・短篇集『夜来たる』収録(電子版あり)
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000611117/
概要
初期アシモフの代表作。
SFの古典的なテーマである、”ある状況において、人間あるいは社会はどのようなものになるか”というテーマを扱った古典的名作。
ジョン・W・キャンベル・ジュニアという伝説的SF編集者からのお題”もし星々が千年に一夜のみ輝くなら、人々はいかにして神の都の存在を信じ、後世に語り継ぐ事が出来ようか”に対する回答として書きあげられた作品。トム・ゴドウィンの「冷たい方程式」も同じキャンベルからのお題の回答として書かれた。
おすすめポイント
もし2000年にいちどの日没が訪れたら?
さすがに時代を経て古びている部分はありますが、想像力自体はいまなおその輝きを失っていません。(とはいえ、オチ自体は若干分かりやすいのが難点でしょうか)
考察対象の極限状態を想定して考察対象の理解を深める、という考え方は物理学の基本となる考え方であり、SFのテーマの中で最も"サイエンス・フィクション"らしいと言えるでしょう。海外SF御三家の時代から、ずっと今でも扱われ続けているこのテーマを楽しんでほしいな、と思います。
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