ディファレンス・エンジン
https://gyazo.com/952ee5619a52669492705193cf7f537f
ハヤカワ文庫SF・長篇
概要
おすすめポイント
もし、ヴィクトリア朝時代に計算機があったなら……。
蒸気機関が異常発展し、産業革命期に蒸気計算機が発明されていた世界を舞台とした歴史改変SFの名作です。
ジャンルとしてはスチームパンクになりますが、文化風俗の表層をなでるだけのスチームパンクではなく、科学技術の異常発展が世界と人類にもらたす不可逆な変化を扱う手法がサイバーパンクと共通しています。
そしてギブスン、スターリングが注目するのは、計算機そのものではなく、その上で駆動する“計算”です。この作品を読めば、複雑系や人工知能の研究者のバイブルとなっている理由がよくわかります。
次に読むSF
同じ作者から選ぶ
違う作者から選ぶ
キングズリイ・エイミス『去勢』(スペイン継承戦争で英国が敗北し宗教改革が起こらなかったら) フィリップ・K・ディック『高い城の男』(第二次大戦で枢軸国が勝利していたら) キース・ロバーツ『パヴァーヌ』(エリザベス1世が暗殺され宗教改革が起こらなかったら) 伊藤計劃+円城塔「解説」(ハヤカワ文庫SF版上巻の”解説”) SF以外から選ぶ
トム・スタンデージ『ヴィクトリア朝時代のインターネット』