【芝居づくりメモ】項目目次
「お芝居やろうぜ」ってなったときに,初めての時は何から始めればいいのかわからないもんです.ま,なにごともそうですけど(^^).
で,ここでは,はじめての人が直面する疑問を一緒に考えてみたいと思います.
一つの記事では長くなるので,短めに切ってお送りしたいと思います.
この記事は目次として御覧ください.
※項目には一言解説をつけていますので,ざっくり眺めて理解できるかも知れません.
※たくさんの仕事がありたくさんのスタッフが出てきて,ビビるかも知れませんが,ほとんどの劇団は自分たちの芝居の規模に合わせて兼任しています.
(2022/4/29 だんぷてぃ・ダイ)
※2022年5月26日現在,まだ全然できてません.もうしわけない.
※22年5月26日,八日市高校でお話した汚い手描きレジメはこちら▼▼
◆芝居づくりの概要
← ないようであるし,あるようでありません.ただある程度合理的な流れというのはあります.本番から逆算したスケジュールをまず考えましょう.短期間ならなおさらです.
← 大まかに分けると3つに分けられます.デザイン班,制作班,舞台班(呼び名は便宜上のもの).ただし役割は重なりますし,舞台づくりが進めば分担も変化します.
← ダイの作った,芝居づくりに大切な呪文です(^^).
← 安全第一,挨拶第二,これに注意したら!というポイントです.注意事項や大切にしたい言葉はたくさんあるのでそれは別に.
← 人物設定,シノプシスができれは稽古は可能です.稽古を見ながら台本を仕上げる脚本家も多いです.
← 演出家によって千差万別です.良い稽古の方程式はありませんが,現実的なやり方はあります.
← 大原則は"Yes And"です."No"から始めると前に進みません.対話や交渉は,自分はこうしたいというビジョンをはっきり伝えることと,最終的に落とし所を相手と一緒に見つけること,相手が難敵でも諦めないことが大切です.
← 稽古・制作・公演を通して,全員が忘れてはならない項目です.
←たくさんあります.有名なのも,ダイ謹製のものも(^^).
以下,舞台づくりの役割分担について.多くの劇団では兼任していますが,役割はたくさんあります.
これって会社の組織とよく似ています.舞台は小さな社会と言われる所以です.
◆デザイン班の役割
デザイン班:舞台づくりの第一歩.脚本や演出プラン・美術プランを立てる.構成員はプロデューサー,脚本家,演出家,美術家,作曲家,振付師,衣装さん等
← 舞台美術家は,脚本や演出ブランに沿って,舞台上の空間を構成するデザイナーです.立体模型を作ることをおすすめします.
← 大道具は,美術さんがデザインしたものを実際に作成する「大工」さんです.すべて設置や出し入れの安全を考慮する必要があります.
← 衣装さんは人物の衣装をデザインし,制作します.
← 小道具さんは人物の持ち物や物語に登場するアイテムを作成します.
◆制作班の役割
制作班:予算管理,スケジュール管理,稽古場管理,渉外,宣伝などを担当.構成員はプロデューサー,事務方(雑用係),本番では表方・楽屋付きなど
← 少額でもお金はトラブルの元です.誰かが必ず管理する必要があります.※寄付も予算管理のうちです.
← 集客のためのチラシやポスターや映像を作成します.キャッチフレーズを考えるなど,センスが問われます.
← 表方は観客のチケットのモギリや客席の案内等をします.楽屋付きスタッフはケータリング(楽屋の人たちの飲み物食べ物の世話)や楽屋の安全管理をします.
◆舞台班の役割
舞台班:舞台を実際に立ち上げる.構成員は舞台監督,役者,音響家,照明家,袖付き(道具出し入れ,小道具管理),稽古付き(演出助手,プロンプター,代役,安全・健康管理)など
← まずは発声や空間把握など基礎練習,作品の設定・シノプシスができたらそれにそって少しずつ場面を作っていきます
← 発声,呼吸,身体づくりの基本から,空間把握や相手とのリアクションをするなどワーク,エチュードという即興芝居などがあります
本番が安全にかつスムーズに進むように舞台の進行全体を見渡す役目です.必要に応じて各所にキュー(指示)を出します.袖付きスタッフは吊物や幕の上げ下げ・大道具の出し入れから,役者の出ハケの介錯,マイクのつけはずし,早替えの手伝いなどをやります.
← マイクとスピーカーのプランを作り,稽古・本番でミキサを操作します.決められた音を出すポン出しもやります
← 演出プランに沿って照明のプランを作ります.本番では照明装置を操作します