芝メモ:芝居づくりの手順ってあるの?
★執筆中~♪★お待ち下さいm(__)m
このメモは,お芝居をいまからつくろうという初心者向けのメモです.
■Q. 芝居づくりに決まった手順はあるか?
A. 決まった手順はありません.
こうすれば成功するという方程式もありません.
だからどんな順番でお芝居をつくろうと,自由です.でも……
自由は不自由
ですよね.「好きにしろ」って言われてもどうすりゃいいのさ.
こういう時には,「いちばん大切なことはなにか」から考えていくことです.
→ 芝居づくりに大切にするべきものはあります.
◎一番大事なこと3つ
1. 芝居をやりたいという情熱
2. どんな芝居にしたいかという気持ち
3. お芝居に盛り込みたいテーマ
次に,具体的に大事なことです.
◎大事な具体要素3つ
4. お芝居を支える人
5. お芝居にかける時間
6. お芝居を作る空間
7. その他の制約
これらを徹底的に考えてみてください.
一緒に考えてくれる仲間がいれば心強いです.
でも,たった一人でも,考えることはできるはず.
ここで言う,「考える」ということについては,
「芝メモ:思考を外化してスッキリ発想」にまとめます.
もう少し,上の6項目について,解説しますね.
■1. 芝居をやりたいという情熱
これは,言うまでもありません.
ですが,お芝居の企画からはじめて,実際に上演して幕を下ろすまでをやり切るには,最後まで燃え続ける情熱は必須です.
ものづくりも芝居づくりも同じですが,最後までたどり着くには,必ず様々な困難が待ち受けていると思って間違いありません.
途中で投げ出さない「しつこさ」
失敗しても,予想外のトラブルでへこんでも立ち上がる「根性」
困難を工夫して,万全でなくても,不完全でもいいから進めてやり遂げる「やわらか頭」
これはすべて「芝居おもしろそうだからやってみよう」という情熱からスタートします.
★お芝居づくりを進めていて,行き詰まったらもう一度「面白そう」「やってみよう」に立ち返ってみることをおすすめします.
■2. どんな芝居にしたいかという気持ち
自分がやりたいお芝居の「方向性」について,参加者でイメージを出し合いましょう.
「方向性」――難しいと感じるなら,いままで見た中で一番よかった舞台やドラマ,映画を出し合ってみましょう.
そして「自分がやりたい〇〇な芝居」の〇〇をどんどん出し合いましょう.
お客さんが笑い転げる
お客さんが感動で涙が止まらない
どんどんやってくるスリルがたまらない
謎が謎を呼ぶミステリー,最後のどんでん返しに唖然とする
見てる人が「こんな芝居を自分もやりたい」と思える
世の中のひどいこと,自分が感じた残酷な事をぶつけて疑問を投げかる
などなど.
全員一致「右向け右」である必要はまったくありません.
ここで大切なことは,「自分は〇〇なお芝居にしたい」という気持ちをもっている,ということを,
まず自分で確認し,そしてお互いに確認しあうことです.
自分にとって「面白そうなこと」「お芝居で見てほしいこと」はなにかを外に出す
→ 自分で自覚する
→ 他人に聞いてもらう
→ 自分も他人の〇〇を聞く
価値観の中身の共有ではなく,「気持ち」の共有です.
★このことも,時々,みんなで振り返ってみるのがよいですね.お芝居を作っていく中で〇〇が変化していくのもアリアリです.その変化を含めて確認・共有をしていくのは楽しいことです.
■3. お芝居に盛り込みたいテーマ
作品によっては,学校や職場や地域で,「XXについての作品募集」とか「△△を舞台にした作品」など,テーマが決まっていることがあります.
テーマに迷っている時には,最初からこういう「縛り」のある設定で,物語や設定を考えるのもアリです.
ですが,そのように与えられたテーマに沿ったとしても,自分たちで何をが表現したいのかは,また別です.
テーマについて,自分たちの考えを出し尽くしましょう.
★ここでいう「テーマ」とは,作品に盛り込みたいものすべてです.
スローガン的な言葉やキーワードだけでなく,
作品に流れる音楽
背景や大道具
小道具
衣装
キメ台詞
これらもすべてテーマとして扱いましょう.
このほうが,アイデアが沢山生まれます.
※「こだわり」と言い換えてもいいかもしれません.
そして「自分はこれを作品に盛り込みたい」というアイデアを出し尽くしましょう.
※言葉だけのコンセプトとかスローガンほど退屈なものはないですよね(^^)
ここでも大切なことは,一つのテーマに絞るとか,これはダメとか決めるのではなく,いろんな「盛り込みたい」があるんだね,ということを楽しむことです.
★最終的に「この作品に流れるテーマは■■です」なんて,言えなくても作品は作れます(^^).
でも,盛り込みたいことが一つもない作品に,情熱はわきませんよね.
◎ここまでは,具体的にどんなストーリーで,というのはまだで,アイデアや気持ちを共有する段階でした.
でもそれがまず大切なことだと思うのです.
◎次からは,具体的,現実的な枠組みを作っていく要素です.
言い換えればすべて「制約」です.
ですが,制約がなければ,生まれてくるものはふんわりしたいい加減なものなのです.
現実を把握して,その中に上で出し合った気持ちやテーマをどう盛り込んでいくのかを考えていきましょう.
■4. お芝居を支える人
ひとつの舞台作品には,厳密に考えると,びっくりするくらい沢山の役割の人が必要です.
プロデューサ,制作スタッフ
脚本家,演出家,演出助手
音楽家,作曲,選曲
振付家,殺陣師(技斗) ← アクションがある場合
舞台美術家,大道具さん,小道具さん
衣装家,メイクさん
舞台監督,舞台スタッフ
音響家,音響スタッフ,ポン出し係
照明家,照明スタッフ
実演者=役者,演奏者
※上のリストで,
「〇〇家」というのはプラン・デザインをする人です.
「〇〇さん」「〇〇スタッフ」は実際に手を動かしてくれるスタッフさんです.
すごいですね.これでうんざりする人は舞台やれません(^^).
※いやまあ,なにもなしでもやれなくはないですけどね(^^).
上のリストを眺めてなにか感じませんか?
→ 実演者つまり役者さんは,舞台づくりに関わる人のごく一部だ,ということです.
役者さんを揃えることも大切ですが,それと同じウェイトで,
スタッフを揃えましょう.
作品が定まっていない段階でもスタッフが必要なのはもうわかっていますから,
企画の段階からスタッフ優先で声をかけておくのが良いでしょう.
☆詳しくは,→ 「芝メモ:舞台に関わる人を説明してみた」にまとめますね.
◎兼任する場合
もちろん,全部違う人が関わっているのは,相当大掛かりな舞台です.
プロの舞台でも,大抵はどれかを兼ねてやっています.
絶対に兼ねられないのは,舞台本番で舞台に関わる人です.
役者,音響,照明,表方(受付,モギリ,客席案内),舞台監督
逆にプランナー,デザイナー,脚本家,作曲家,演出家,衣装家,振付家は,本番には必要ありません.
だから,小さな劇団ではプラン・デザインはそれぞれを得意な人が兼任する場合が多いです.
★自分の作品には誰が関わっているのかを考えて,具体的に一覧表を作ってみることをおすすめします.
■5. お芝居にかける時間
これは絶対的な真理です.
「わたしたちの時間は限りがある」
■6. お芝居を作る空間
■7. その他の制約
▶▶ 【芝居づくりメモ】項目目次へ