第3回亀倉雄策賞受賞展 原研哉 EDITED WORKS
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会期:2001.4.2 月 - 4.27 金
時間:11:00a.m.-7:00p.m.(水曜は8:30p.m.まで) 土曜・日曜・祝日休館 入場無料
1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、一昨年亀倉雄策賞が設立されました。この賞の運営と選考はJAGDA(社団法人日本グラフィックデザイナー協会)が行い、毎年『JAGDA年鑑』出品作品の中から、年間で最も優れた作品に対して贈られます。第3回目は、株式会社竹尾の創業100周年を契機に制作された紙とグラフィックデザインの記念碑的書籍『紙とデザイン』における原研哉のブックデザインが選ばれました。今回の受賞の背景には、2000年に開催された「紙とデザイン」「RE DESIGN」展覧会プロデュースから書籍の出版までの、原研哉の総合的な企画力、構成力も高く評価されています。この受賞を記念して個展を開催し、その初日に授賞式を執り行います。
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紙とデザイン展示会場 2000年 リ・デザイン展示会場 2000年
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紙とデザイン1 2000年
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リ・デザイン1 2000年 紙とデザイン2 2000年
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リ・デザイン2 2000年
展示内容
受賞作品『紙とデザイン』をはじめ、エディトリアル、パッケージなど、原研哉が手がけた仕事を、作品とそれに対する解説で構成。原氏の考える、デザインの力やデザイナーとしてのあり方を呈示します。
受賞者のことば
亀倉雄策の晩年の仕事場を拝見したことがある。雑誌クリエイションの校正で、大きなルーペを手に、ポジフィルムと校正刷りを丹念に見比べておられた。 それはある作家の古いポスターで、ポジフィルムはすでに変色してぼろぼろ。しかし校正刷りは、往時の色調を再現して鮮やかだった。再現がおぼつかない文字は、新たに一から組み直されており、それは編集レイアウトというより復元、復刻の作業であった。その緻密な集中に、ポスター作家としての雄大さとは別の亀倉雄策の情熱と執念を感じた。 田中一光、永井一正に次ぐ受賞は、自分としては眩しすぎる気もするが、亀倉雄策の豊かな多面性を賞で表現してゆくとするならば、私もその一翼に加えていただくことができるのかもしれない。 受賞対象となった「紙とデザイン」は、竹尾の紙業100年の記念事業の一環で、50年に及ぶ紙とデザインによる成果を展覧会として表現し、または書籍の形で記録するものだった。私としては渾身の仕事だっただけに、受賞は嬉しく噛みしめている。
原研哉
https://scrapbox.io/files/644884b5023279001c9fd639.jpeg<PDF>
主 催
クリエイションギャラリーG8
共 催
社団法人日本グラフィックデザイナー協会
亀倉雄策賞事務局
協 賛
株式会社竹尾
亀倉雄策賞について
1997年急逝した亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として遺族の寄付により設立された亀倉雄策賞。亀倉が設立から長く会長を務めたJAGDA(社団法人日本グラフィックデザイナー協会)に運営を一任し、毎年国内賞「亀倉雄策賞」を、さらに3年に一度「亀倉雄策国際賞」を授与する。「亀倉雄策賞」は、『JAGDA年鑑』応募作品の中から、「亀倉雄策国際賞」は富山県近代立美術館で開催される「世界ポスタートリエンナーレトヤマ」の応募作品の中から、最も優れた作品の制作者を表彰するもの。「いつになっても五輪の亀倉と呼ばれること」を嫌い、亡くなる直前まで「今」の仕事で若い世代と競い、グラフィックデザイン誌『クリエイション』の編集を通じて、グラフィックデザインの芸術性、本質を追求した亀倉の遺志を尊重し、普遍性と革新性をもったグラフィックデザインを顕彰していく。賞金はいずれも50万円。併せて贈られるトロフィーは、亀倉の遺作である、新潟県長岡市日本赤十字病院の屋外モニュメントを原型としたもの。賞状は佐藤卓によるデザイン。
第1回受賞者は田中一光、第2回受賞者は永井一正。
第124回クリエイティブサロン
日時:2001年4月17日(火) 7:00p.m.-8:30p.m.
出演 : 深澤直人 原研哉
テーマ : 「知っているけど分かっていないこと」