○△□展2010 (長友啓典・浅葉克己・青葉益輝)
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会期:2010.1.18 月 - 2.19 金
時間:11:00a.m.-7:00p.m. 日曜祝日休館(土曜日は開館)
「○△□展」の第1回の開催は当ギャラリーがスタートした1985年で、今回が第4回目となります。“○△□”とは、コピーライター故眞木準氏のネーミングによるもので、○が長友啓典氏、△が浅葉克己氏、□が青葉益輝氏。デザインの基本要素である“○△□”を、同じ歳、同じ桑沢デザイン研究所の卒業生である三氏にあてはめてつけられました。
早くからエディトリアルを中心に活躍、『GORO』 、『流行通信』などで若者文化をリードし続け、伊集院静氏の著作の装丁などでは自らイラストレーションを描き下ろしている長友氏、サントリー「夢街道」や西武百貨店「おいしい生活」など広告を中心に活躍し、この20年は「トンパ文字」に代表されるような文字の研究成果をグラフィックに実験的に使用したポスターを制作している浅葉氏、東京都のゴミポスターや自主制作の平和ポスターにより世界の国際コンペで多くの賞を獲得した公共広告の青葉氏と、三者三様の仕事ぶりを見せ、時代を牽引してきた○△□。近年も、長友氏は、2007年に創刊したデザイン雑誌『クリネタ』の編集長としても手腕を発揮、浅葉氏は、21_21 DESIGN SIGHTにて自身がディレクションした展覧会「祈りの痕跡。展 浅葉克己日記」の空間とグラフィックデザインで2009年ADCグランプリを受賞、青葉氏は、2008年、初エッセイ『心に「エコ」の木を植えよう』を刊行、「エコ&ピース」を提唱し話題となるなど、さらに活動の場を広げながら活躍し続けています。
そして、三氏が古希を迎える2010年の○△□展は、共通のテーマで制作する10点の新作ポスターと、これまでの代表作ポスターを展示、また、デザイナーデビューから現在までの50年間の作品を当時のエピソードや写真を添えて振り返ります。
1985年の第1回展、1992年の第2回展、2000年の第3回展に続き、第4回目の今回。ますます精力的な三氏の、最新のクリエイティブをご紹介するとともに、その原点を探る貴重な機会になることと思います。
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1939年大阪生まれ。’64年桑沢デザイン研究所卒業。日本デザインセンター入社。’69年黒田征太郎とK2設立。エディトリアル、各種広告、企業CI、及びイベント会場構成のアートディレクションを手がけるほか、多数の小説に挿絵、エッセイ連載など、現在に至る。
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1940年生まれ。ライトパブリシティを経て、’75年浅葉克己デザイン室を設立。サントリー、西武百貨店、武田薬品、キリンビバレッジ、ミサワホーム等数々の広告を手がける。東京ADC委員、東京TDC理事長、JAGDA会長、デザインアソシエーション会長、桑沢デザイン研究所10代目所長、AGI日本代表、卓球6段。第19回日本アカデミー賞最優秀美術賞受賞(映画「写楽」美術監督として)。紫綬褒章受章。2008年21_21 DESIGN SIGHTで「祈りの痕跡。」展を開催。同展の出品作品「浅葉日記」で二度目の東京ADCグランプリを受賞。
展覧会によせて
あれから10年。ますます元気、ますます自由、ますます勝手な噂の3人が、更にパワーアップして帰ってきました。待望、4回目の○△□展。今回はなんと、○長友啓典△浅葉克己□青葉益輝の、デザイナーデビュー50周年であると同時に、3人そろってめでたしめでたしの70才。世界のデザイン史上でもまさに古来まれなる、古希のクリエイション展です。「時代を象徴する10の言葉」に触発された、それぞれ10点計30点の新作ポスター。半世紀に渡る創作活動のアーカイブズをまとめた長大なデザインの絵巻物。アナログ魂あふれる作品群が、新たな古希の輝きを燦然と放ちます。どうぞ、来て、見て、元気になってください。デザインとは、生きているとは、こういうことなんだ。
日暮真三
展示内容
今回の展覧会のために三氏が共通のテーマで制作した新作ポスター各10点(計30点)と、過去の代表作ポスター各10点(計30点)を展示します。また、デザイナーデビューから現在に至るまでの50年間を作品と当時の写真やエピソードで振り返ります
販売 ※現在は販売していません
○△□三氏の70年間を本にまとめた年表冊子を販売します
1,000円(税込)/天地110×左右170mm/ジャバラ折り(A6変形相当108ページ)/全長4m86cm
/全4色/作品総数720点/特製紙ケース入り
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主催
クリエイションギャラリーG8
協賛
専門学校 桑沢デザイン研究所・東京造形大学
SPECIAL THANKS
ポスター撮影:操上和美
ポスターAD、デザイン:細谷巖/浅葉球
コピー:日暮真三
映像制作:中島信也
今年は3人共に「古稀」を迎えた。「あっ」と言う間に「還暦」から10年がたってしまった。この10年間何をしてきたのか記憶にない。写真日記(ブログ)を開いて見てみると食べるは食べるは、ほぼ1万食は食べている。これじゃ、今にくたばるぞぉと、思いつつ、ウォーキングも10年以上は続いている。3万キロは優に歩いている。次なる「喜寿」までどのくらい食べて、歩けるだろうかね。三人共に欠けることなく迎えたいものだ。
1939年大阪生まれ。'64年桑沢デザイン研究所卒業、日本デザインセンター入社。'66年日宣美賞受賞。'69年黒田征太郎とK2設立。'73年東京ADC賞受賞。'74年ワルシャワポスタービエンナーレ銅賞受賞。'82年「K2文化の金字塔展」(東京・大阪)。'83年黒田征太郎と『まっかなホント』を共著(講談社)。'84年第15回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。ニューヨーク近代美術館ポスターコレクション。'90年「コレクションから選んだ日本のポスター展」(ニューヨーク近代美術館)。'92年「ともかく挿絵展」(東京デザイナーズ・スペース)。'93年青葉益輝・浅葉克己両氏と『○△□アートディレクターの発想・現場・定着』出版(メディアファクトリー)。'96年大阪府天王寺高校100周年記念100点ポスター制作。'01年第22回日本宣伝賞山名賞受賞。'06年第37回講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。'08年「サンドイッチサイレンサ−展」(夢のカタチギャラリー)、黒田征太郎と「TORI展」(アーティストスペース)開催。同年、野地秩嘉氏と『成功する名刺デザイン』を共著(講談社)。'09年9月より『日刊ゲンダイ』にて、連載「70歳からのゴルフ改造計画」をスタート。エディトリアル、各種広告及びイベント会場構成のアートディレクション、また小説のさし絵、雑誌にエッセイ連載などで活躍。『クリネタ』編集長、月刊『スッカラ』編集長。東京ADC委員、JAGDA理事、TIS理事、有限責任中間法人「ロハスクラブ」理事。'06年からスタートしたブログ「日々@好日」も好評。
「われわれはどこへ行くのか、そして何をするのか?」僕の机の上にイスタンブールのバザールで見つけたアフガニスタン製のラピスラズリと呼ばれる石で出来た地球儀がある。国々が全て違った石で貼ってあり美しい。地球のことを考えている。松井孝典博士は隕石から地球の生成を読み解こうとしている。松井博士に協力してもらい、地球の痕跡を10のテーマに合わせて、新作10点を作りたいと思う。祈りの痕跡の次は地球の痕跡だ。
1940年神奈川県生まれ。県立神奈川工業高校、桑沢デザイン研究所を経て、19歳より5年間、佐藤敬之輔タイポグラフィ研究所において文字設計の修行を重ねる。'64年ライトパブリシテイ入社。東レ、キユーピーマヨネーズ、ヤマハなどのコマーシャルの仕事で注目を集める。'75年浅葉克己デザイン室を設立。以後アートディレクターとして日本の広告デザインの第一線で活躍。代表的な作品に、西武百貨店「おいしい生活」、サントリー「夢街道」、キリンビバレッジ「日本茶玄米」、武田薬品「アリナミンA」、ミサワホーム「家では、スローにん。」、長野冬季オリンピック公式ポスター、民主党ロゴマークなど。'87年東京タイプディレクターズクラブを設立。理事長として同クラブの活動を推進する他、アジアの多様な文字文化に着眼し、文字と視覚表現の関わりを追求している。'90年に初の個展を開催。中国少数民族ナシ族の象形文字「東巴(トンパ)文字」などによる新作を発表。翌年、NYのクーパーユニオン校、ハーブ・ルバリン・スタディセンターでアジアの文字の展覧会を開催する。その後アラビア文字、インドのデーバナーガリ文字、タイの文字などに取り組む。'93年山形県で開催された「日本文化デザイン会議」では議長を務め、基調講演を行う。'95年篠田正浩監督の映画「写楽」で初の美術監督。主な受賞歴に、'65年日宣美特選、'80年毎日デザイン賞、'89年日本宣伝賞山名賞、東京ADC会員賞、'91年東京TDC会員部門金賞、'02、'09年東京ADCグランプリなど。'02年紫綬褒章受章。東京ADC委員、東京TDC理事長、国際グラフィック連盟(AGI)日本代表・日本総会実行委員長、JAGDA理事。'01年に発足したエンジン01文化戦略会議では副幹事長を務め、高野山、佐賀、豊橋、会津、下関、北京、新潟、名古屋、高知などでオープンカレッジを開催している。日本卓球協会評議員・参与。卓球選手でもある(6段)。
夢のような50年間。△や○のおかげで、ず〜っと夢を見続けることが出来ているようで、出来ることならこのまま目が覚めぬまま、80才、90才と○△□展が続けられたらと思い、私はお酒もタバコもやめました。お酒は、時にチョッとだけ戴くことにしています。健康第一で、週に2〜3回は近くのプールに行き水中歩行をし、銀座や六本木に出かけることがある時などは、早めに家を出て歩くようにしています。健康は一番の「エコ」ですね。○△□が大切にしている、一に健康!二に健康!三、四がなくて五にセンス!とは、田中一光先生の言葉です。
1939年生まれ。'62年桑沢デザイン研究所卒業後、オリコミに入社。主に東京都のポスターを担当する。'69年オリコミを退社後、A&A青葉益輝広告制作室を設立。'63〜'64年朝日広告賞・準朝日広告賞、'63年毎日広告賞奨励賞受賞、'65〜'70年秀作車内ポスター展特別賞1回・ベストテン6回入賞、'72年東京ADC賞受賞、日本雑誌広告賞金・銀・銅多数受賞、'80年フィンランド国際グラフィック・ビエンナーレ2位受賞、'82年ブルノ国際グラフィック・ビエンナーレグランプリ受賞、'83年ソ連平和ポスター展奨励賞受賞、世界平和大会出席(旧チェコスロバキアにて開催)・公式ポスター(3点シリーズ)制作、'86年交通万国博覧会(バンクーバー)日本政府館グラフィック担当、'87年ワルシャワ国際ポスター・ビエンナーレ金賞受賞、'92年ニューヨークADC国際展金賞受賞、'93年長野冬季オリンピック('98年開催)第一回公式ポスター制作、'95年第16回日本宣伝賞山名賞受賞。'06年紫綬褒章受章。東京(他国内各地)、ニューヨーク、ロサンゼルス、カナダ、チェコスロバキア、ショーモン(フランス)、ポーランドなどで個展開催。'08年『心に「エコ」の木を植えよう』刊行(求龍堂)。国際グラフィック連盟(AGI)会員、東京ADC委員、JAGDA理事、毎日広告賞審査委員、'87年ブルノ国際グラフィックデザイン・ビエンナーレ国際審査委員、'92年ニューヨークADC国際コンペティション審査委員、フランス・ショーモン国際ポスターフェスティバル国際審査委員、'93〜'05年クレスタ賞国際審査委員。