『ワインバーグの文章読本』
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「興味のないことについて、書こうと思うな」
綿菓子レンガ済み p.126
第3章「スランプをなくす」
「たいていの場合、書くことをやめてしまうのは、創作プロセスにつきもののランダム性に対処する方法がわからないからだ」
「しかし、これらの読書の構造は、言葉を形にあらわす創作プロセスの構造とほとんど無関係である。これらの読書の構造は、創作の手法ではなくプレゼンテーションの手法である。創作にはそのような規則性はない。自然石構築法の方が創作を的確にモデル化できる。一日一日は違う、アイデアは一つひとつ違う、その時々で気分も違う、プロジェクトがどれも同じでなくてはいけない理由があるだろうか」
「スランプは、書き手である自分がおかしいのではない。書く方法に欠陥があるのだ。作品とはこうして書くべきだと思い込まされていた神話(ミソロジー)、友人でもあり何度か共著もしたトム・ギルブが「方法論神話」(ミソドロジー)と呼ぶもののせいだ。石工がスランプにおちいった話など聞いたことがあるだろうか。」
「しかし、問題はアイデアの数ではない。アイデアの数に対する書き手の反応である」
「アイデアが多すぎるときは、アイデアを別々の山に振り分けるといった整理を始める。アイデアが少なすぎるときは、もっとアイデアを集めることに集中する。それにはたいてい、まず自分の頭の中をさぐる。時の流れの中に身を置き、ひとつずつアイデアを積み上げる」
「自然石構築法では何の次に何をするといった順序は一切きまっていない。むしろ自然石構築法の本質は、執筆プロジェクトを進めるために常に何かをしていることにある。自然石構築法作家にとって、常にやるべきことはいろいろあるとある。大小さまざまな作業をいくつも抱えていて、それらを自分の気分、開始時間と終了時間、資料、全体的な空き時間に応じてこなすための知識が必要だ。