ハンディ機でパイルを抜く
この3月に開局したての中学生局から応答があった。「ハンディーホイップアンテナのFT-65で、2階の窓からです」。 他局と重なりピックアップしてもらえなかったとのこと、ごめんなさい。「ハンディ機でパイルを抜く」には相当のテクニックが必要なのです。 #狭山の朝練 各局の技を伝授しましょう・・・ hr.icon
当初の「ハンディ機でパイルに勝て」というタイトルから変えました。「勝つという言葉では、ずれてしまうのでは」との指摘をいただきました。その通り、勝つ・負けるは私の嫌いな言葉でした。
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入門者からOM局まで、だれでも交信しやすい「敷居の低い無線」を目指したい。朝練と名付けました。 #狭山の朝練 はJN1GGZが運用しています。2021/12/6(月)から始まりました。 hr.icon
1. ベストな場所を見つける
基本編
相手局の信号強度が「最も強くなる場所」を選ぶ。
相手局に対して遮る建物などがない「見通しが効く場所」を選ぶ。
できるだけ「高い位置」を選ぶ(商業施設では路面駐車場より屋上駐車場を選ぶ)。
応用編
相手の直接方向でからはなく、ビルや山などで反射してくる方向からの信号が強い時がある。
ビル前の歩道などで「ホットスポット」を探す。
自局と相手局の双方から見通しの山を見つけ「山岳反射」を利用する。
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2. アンテナの位置を微調整する
基本編
相手局の信号強度が最も強くなる位置に、アンテナを合わせること。
433FMでは「数センチでも信号強度が変化する」わずかな違いを聞き取る。
アンテナの高さをできるだけ高くすること。
左手のハンディ機を高くあげ、右手にハンドマイクの「ウルトラマンスタイル」
433FMは垂直偏波、「アンテナを垂直に立てる」。 試しに横にした時にはどうなるか、実験をしておくといい。
応用編
直接方向からではなく、ビルや山などで反射してくる信号は垂直偏波が崩れるため。 あえてハンディ機を胸の前におき、「自分の体を反射板」とする。
高くすることよりも、自分の胸を反射板として方がいい場合がある。
運用地の周りを見わたし、「反射板となるものを探す」。
建物や看板、道路標識、車のドアやボンネットなどを開くのもいい。
相手局の信号が弱ければ、相手局に対してベストの場所を探しやすい。
むしろ、相手局の信号が強い時は探しにくい。
「アッテネーターをONにし、あえて受信感度を下げる」と探しやすくなる。
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3. アンテナを変える
基本編
応用編
複数の経路で入感してくるので、
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4. そして「どうコールするのか」が重要
どうコールするのか
コールする「タイミング」を読む。
他局がコールし終えた後に、自分のコールがやや遅れるようにする。
コールサインに自局の運用地情報を付加する。
「ボータブルワン」や「狭山市」など
ゆっくりと、はっきりとコールする。
「ホテル」→「ホテール」、「ズル」→「ズールー」
パイルになる前に呼び抜けてしまう。
パイルを正面突破するのではなく、「正面突破しない方法」を考える。
ライバルのパワーやアンテナ、百戦錬磨のオペテクには勝てない。
相手局の「運用開始直後」を狙う。
FMモードの場合、先ずメインで呼出しをするので最初のCQに応答する。
皆が気が付くからパイルになるので、気が付く前に持って行く。
それを身に付けるためには
本来はFMではなく、「SSB」の方が身に付けやすい。
HF(7M / 21M)などのパイルアップに参戦するとわかりやすい。
パイルアップを受けているCQ局に、自分の声がどう聞こえているか想像すること。
自分もパイルアップを受けてみるとそれがわかる。山岳移動などで体験してみる。
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奥多摩から秩父の武甲山の山々、赤城山、日光男体山に開けている場所であれば交信可能。
東京駅前・皇居周辺・新宿高層ビル周辺のホットスポットで、反射により交信可能。
スカイツリー周辺や東側の国道4号と、反射により交信可能。
丹沢山塊のような標高1,000m以上の山なら、山頂から20km以内なら反射により交信可能。
筑波山のような標高1,000m以下の山なら、山頂から5km以内なら反射により交信可能。
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