バリアント
バリアント(variant)とは、あるパズル種のルールの一部を変更して解く問題のこと。
元となるパズルの名前の前後に追加ルールを意味する単語を付け加えることで何のバリアントであるかを示す事が多い。
例
元のルールに「各部屋に黒マスは点対称に入る」を追加する。「∀人∃HEYA」という名も点対称である。
元のルールの「ヒントマスは黒マスにならず、線も通らない」を変更し、「ヒントマスが黒マスになるときヒントは無効となる。それ以外の時は線が通る」とする。その変更からTransparent(透明な)という修飾語がつけられている。
元のルールよりも制約が緩く、「白マルを黒マルに変形(deform)してもよい」。
変形盤面の一種。hexagonal nurikabe の2x2禁はこの盤面では「頂点の周囲3マスがすべて黒マスにはならない」と言い換えられることが多い。 普段慣れ親しんだパズル種とは異なる楽しみを得ることができる。
競技パズルでは、解答者は初めて接するバリアントについて、特有の手筋などをその場で見出し解く能力が求められることとなる。
バリアント名を決めるときに他のパズルを参考にすることがある。→俗称の一覧 分類
ルールの変更や追加によって、元のルールでは複数解となるもの、元のルールでは解がなくなるもの、大きく見た目が変わるものなど、さまざまである。
制約の追加(ayeheyaなど)
制約の削除(2*2可ぬりかべなど)
Neanderthal (ヒントが1と+しかない。+は2以上の数を表す)もこれか。
元のパズルを含む形でルール追加(新しい記号など。ルール文に新しい記号の説明が追加されるが、既存のパズルもその記号が全くない問題として同様に解ける。)
ヤギとオオカミ
Restriction Fillomino …フィルオミノで、使用してよい数字は盤外に示されている。
123 Fillomino など、複数のバリアントたちを包含する。
元のパズルと異なり、1x1とは限らない。
解収束型のパズルになるようにルール変更して、作問しやすくする。 関係性の変更
変形盤面に多い。hexagonal盤面では「同じ列に同じ数字が入らない」などの意味合いが変わる。また、「ナイト隣接」(隣接関係を、「辺を共有する」→「ナイトの動きにあるマス」に変更。)など。
Hidato(Knight) Puzzle PG 2022 R7 など。
ルールの一部をなくす作問をする(数字なしヤジリン、数字なしシャカシャカ、ナツメヤシのみkudamono fruit puzzle)
Nanro(signpost)など、バリアントの方が有名になるパターンもある。
外部リンク