評価と棋風
「一局を(AIで)振り返って調べると、1回は必ず何かしら驚かされます。そんな手があったのか、と。それを自分なりに取り込んで次に生かしていく。発想や考え方の幅を広げることを繰り返している感じです」
ところが、そこに1つの問題が生まれる。
「同じことをやっているとみんな同じ将棋になってしまう」と羽生氏。AIが高く評価する手は全部同じになる。違うことをやるということは、実はAIの評価が低い手を指すことになる。
つまり、差別化やオリジナリティーを出すということは、AI評価においてマイナスの手を意図的に選ぶことを意味する。AIの評価が低いことをどこまで許容するか。羽生氏は「マイナス500点だとちょっと受け入れられないけど、マイナス200点ぐらいならいいかな」と話す。その線引きに個性が生まれるのかもしれない。
「自分が指したい将棋というものもある。攻撃的な将棋を指したいといった自分のスタイルを、いくらAIの評価が低くても、それはそれで貫いて指していくことも大事だと思います」
自分が指している将棋
2012年ごろの将棋AIについて
棋風がコンピューターにも感じられる、という話題
合議制(多数決)AIが、多数の意見を出す
各プログラムで傾向が異なる=独自の棋風を持っている
よくわからない局面では、受けを選ぶ
攻撃的で 特に人間なら見送るような無理やりなても好んで指す
チェスで成功している 力づく探索
AIの指し方が共通認識になる事例
ボナンザ攻め、ボナンザ囲い について
棋風として定着しているらしく、Gogleで検索したなら 3万件、2万件 ヒットした
→ しかし、どちらも悪手である と言われる事が多い
→→ 仮説: 人間は 悪手にこそ個性を感じるのではないか?
2006年頃までは、「舟囲いから変形したもの」という認識が一般的であったが、
将棋ソフトのBonanza(ボナンザ)が好む形であったことから、名付けられた。
棋風は、実際に差す行程(棋譜)から判断される
人間の感覚との差分
「AIの評価値は人間の目から見ると楽観的すぎるのです。AIが90%有利と出していても、人間の感覚では五分みたいなものがいくらでもある。(AIには)不安とか恐怖心が全くないので」と羽生氏。「正しい手をずっと指し続ければ90%だけれど、1個でも間違ったらゼロになるという局面もいっぱいある」と続けた。
AI活用の方向性については「AIを活用するというと、面倒なことを代わりにやってもらうケースが多い。人間の才能や能力、ポテンシャルを伸ばすという使い方はあまりされていない。教育や才能を伸ばす方向にも活用していけたら、すごく可能性があるんじゃないかと思っています」と語る。
冒頭の話を踏襲している
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